愛する人を亡くした家族のもとへ、死者の“身代わり”を派遣する秘密の組織「アルプス」。奇妙なサービスがもたらす、歪んだ人間模様。
ギリシャのある街。看護師、救急救命士、体操選手とそのコーチで構成される4人組の組織「アルプス」。彼らの仕事は、事故や病気で亡くなった人間の“身代わり”となり、遺族の悲しみを癒すこと。故人の服装、話し方、趣味を完璧に模倣し、遺された家族の日常に溶け込んでいく。しかし、死者を演じるうちに、彼らのアイデンティティは次第に揺らぎ始める。他人の人生を生きることでしか自己を保てない者たちの、滑稽で悲しい人間ドラマ。ギリシャの鬼才が描く、不条理と狂気に満ちた世界。
ネット上の声
- 今の自分は果たして本当の自分か…
- 2024.4.8 JAIHO
- 誰かにとって「誰か」、のような相対的な関係性によってのみ、個人は存在しうるのでは
- 映画冒頭カルミナ・ブラーナの音楽が鳴り響き、それと対照的な拙いバレエから始まるの
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国ギリシャ,フランス,カナダ,アメリカ
- 時間93分
- 監督ヨルゴス・ランティモス
- 主演アンゲリキ・パプーリァ