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「私は渦の底から」「わたしが発芽する日」「次は何に生まれましょうか」といった短編で各地の映画祭で受賞を重ねてきた野本梢監督が、人生の岐路に立たされた大学生の葛藤をハラスメントの問題を交えて描いた短編。仲間と飲んだり彼氏のライブを見に行ったりと忙しない毎日を過ごしている大学3年生の友佳は、ある日、大学で清掃の仕事をしている青年・尾田と出会う。尾田が大学の授業に興味を持っているということを知った友佳は、尾田を教室に潜り込ませようと画策するが、ある事実を知ってしまい……。池袋シネマ・ロサで開催の「野本梢監督特集『私』」(2020年2月29日~3月13日)で上映。
ネット上の声
- 主人公が力になりたいと思う子がパワハラを受けている見せ方だが、彼の方がこんな職場
- 所々不自然な会話や演出があるけど、この作品が描こうとしていることは全面的に推した
- 目の付け所が素敵で、主人公の行動にもう少しだけ正義を見たかった
- ラストカットの笠松七海の芯のある眼差しが全てだった
- 製作年2020年
- 製作国日本
- 時間30分
- 監督野本梢
- 主演笠松七海
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寡黙な青年ふたりの愛と欲望の行方を、偽りの旅と肉体のぶつかり合いを通して描いた青春映画。「オーファンズ・ブルース」がPFF(ぴあフィルムフェスティバル)アワード2018でグランプリを受賞した新鋭・工藤梨穂監督が、PFFスカラシップ作品として制作した商業映画デビュー作。
父の不用品回収会社で働く直己と、市民プールでアルバイトしながら目の不自由な養母の美鳥と暮らす槙。ふたりは美鳥の願いをかなえるため、直己が回収して手に入れたレコーダーで“世界の音”を記録することに。サハラ砂漠、イグアスの滝、カナダの草原など各地の名所の音を記録していく中で、互いにひかれながらも触れ合うことができない直己と槙。言葉にできない彼らの思いは、じゃれ合いから暴力的な格闘へとエスカレートしていく。
「オーファンズ・ブルース」の佐々木詩音が直己、「蝸牛」の諏訪珠理が槙を演じる。
ネット上の声
- 『オーファンズ・ブルース』を観たときちょうどこの映画が公開され始めた頃で、それか
- 音の映画であると同時に、足と手をめぐる映画
- 素晴らしい映画でした ずっと残っています
- 映像、音が美しく、それぞれの場面の空気感から詩的な印象すら感じられる美しい作品と
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間128分
- 監督工藤梨穂
- 主演佐々木詩音
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商業デビュー作「裸足で鳴らしてみせろ」が国内外から注目を集めた工藤梨穂がオリジナル脚本を書いて監督を務め、“誰かを演じる”ことによって運命的に交錯する男女3人の旅をみずみずしく描いた青春映画。
依頼人の親族や恋人、友人を演じて冠婚葬祭などに出席する代理出席屋を生業にする女・城野譲。行きつけの中華料理屋の店員・三枝南平は、そんな彼女に恋心を抱いている。8月のある日。代理出席屋の仕事で葬儀場を訪れた譲は、夢でみた見知らぬ男・長谷薫と出会う。実は薫は南平の親友で、5年前に失踪していた。再会を喜ぶ南平に、薫は恩師の葬儀で“いづみ”に再会できたと話す。しかしそこに現れたのは、彼らの旧友・いづみになりすました譲だった。喜ぶ薫に真実を言いだせない南平は、譲にいづみのふりを続けるよう依頼。3人はそのまま刹那的な旅に出るが……。
「オーファンズ・ブルース」の村上由規乃が譲、「裸足で鳴らしてみせろ」の諏訪珠理が南平、「PLASTIC」の藤江琢磨が薫を演じた。シンガーソングライターのsomaが音楽を担当。
ネット上の声
- 正直なところ良くわからなかったです。すみません。村上由規乃さん今後...
- アイデンティティってやつ
- 好きな人だからいつもの挨拶の返しでも顔が見える位置まで移動してからするのとか、
- 【誰かの手触りを求めて】
ヒューマンドラマ
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間40分
- 監督工藤梨穂
- 主演村上由規乃
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- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督佐藤そのみ
- 主演諏訪珠理
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大学生時代に手がけた初監督の短編「ひとひら」で、京都国際学生映画祭の審査員特別賞を受賞するなどの実績を残した吉田奈津美監督による長編作品。自分の思いを口に出せずにもがく、不器用な年頃の主人公たちの複雑な心境を、少ないセリフと甘美な映像で描き出す。
かつて大きな森に囲まれていた町。そこには古くから天狗による神隠しの伝説があった。結衣は、最後に残った林の伐採が決まったことをきっかけに、11年前、かつて神聖な森だったその林で、年子の妹・佳世が神隠しにあっていたことを思い出す。その時、自分も隣にいたのに、なぜ妹が選ばれたのか。そんな思いにとらわれた結衣は、風に揺れる木々に誘われるように、伐採前の林へと足を踏み入れていくが……。
主人公の結衣役を松居大悟監督の「アイスと雨音」で注目された田中なつ(「アイスと雨音」出演時の芸名は田中怜子)、妹の佳世役を吉田監督の「ひとひら」にも出演し、本作では題字も手がけた芋生悠が演じる。また、姉妹を見守る幼なじみの進役を「裸足で鳴らしてみせろ」の諏訪珠理が務めた。
ネット上の声
- 吉田奈津美監督による長編作品は、自分の思いを口に出せずにもがく、不器用な年頃の主
- セリフと話の流れがちょうど過不足なく流れていって、そんなことを思う感覚がすごく懐
- 「加害されなかったこと(性的にまなざされなさったこと)」が自分を劣った存在たらし
- 一つずつ手繰り寄せるようにじっくりと観れたからこそ細かな変化にも気づけました
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間85分
- 監督吉田奈津美
- 主演田中なつ
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急逝したゴスペル音楽家のメモリアルパーティに集まった22人の人生が舞台裏で交錯していく様子を描いた音楽ドラマ。
1年前に他界したゴスペル音楽家を偲ぶため、歌で故人をおくるメモリアルパーティが開かれることになり、生前の関係者やゴスペル合唱団が集まった。開演前の舞台裏では、スタッフとして慌ただしく駆け回るミナミ、ゴスペル界の重鎮である父との確執を抱えるアーティストのミナト、亡くなった音楽家の息子タツヤら、多くの人々の人生が交錯していく。やがてパーティの幕が上がり、音楽と共に集まった人々の物語が始まる。
「朝をさがして」の安野澄がスタッフのミナミ、「裸足で鳴らしてみせろ」の諏訪珠理が亡き音楽家の息子タツヤ、「許された子どもたち」の上村侑が若手アーティストのミナトを演じ、和田光沙、木村知貴、山中アラタ、東ちづる、梅垣義明が共演。さらに、日本のゴスペル界を牽引してきた淡野保昌、日本で活動するスペイン出身のゴスペルシンガー・MARISAも参加。ゴスペルイベントの企画・運営や映画の製作を手がけてきた飯塚冬酒の映画監督第2作。
ネット上の声
- 歌うだけがゴスペルじゃないとは分かるようで分からないけど分からないでもない
- 雨ニモマケズの意味するところは?
- 前半ワンカットが凄い
- 何かなぁ〜
音楽
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間90分
- 監督飯塚冬酒
- 主演安野澄
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登場人物、男と女。逃げても逃げても日常はやってくる
帰宅した恋人の和真の様子がおかしいことに気づいた彩乃。彼は、車を乗り捨て洗濯を始め、何が起きたかは全く話さない。翌朝家に尋ねてきたのは…。緊迫の状況で掃除や布団を干す日常的なリアリティが、現実の焦燥感を増幅させる。
ネット上の声
- 単発で刹那的な逃避は、実際にはあり得るのかもしれないが、登場人物のバックボーンが
- 芝居が上手い、と思ったらキャスト見て納得
- いくつか良いシーンがあって可能性を感じる
- ぴあフィルムフェスティバル2023にて
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督山口真凜
- 主演サトウヒロキ
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中学三年生の日比野千帆は幼馴染の美男子、沼田信平と付き合っている。信平は歳を重ねる度に自分の身体が男である事に違和感を覚え始めている。それを知っている千帆は、いつか嫌われてしまうのではないかと不安でいっぱいだ。
ネット上の声
- 【カタツムリのような恋】
- どの個体もオスとメスの性質を兼ね備えるカタツムリの雌雄同体の特性に焦点を当てた「
- オス、メスで好きになるんじゃなくて、その人を、「その存在」を好きになることが恋な
- クレジットにも出てきたかたつむり君だけど、かたつむりだとテーマと微妙に違うじゃな
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間19分
- 監督都楳勝
- 主演小日向ひなた