借金で服役中の男が拾った金貨。善意の行動が彼を英雄に祭り上げるが、一つの嘘が全てを狂わせる社会派サスペンス。
現代のイラン。借金のために服役しているラヒムは、一時休暇中に恋人が偶然拾った金貨入りのカバンを手にする。借金返済の希望がよぎるが、彼は良心に従い、持ち主を探し出してカバンを返却。この善行がメディアに取り上げられ、ラヒムは一夜にして「正直者の英雄」として称賛の的となる。慈善団体からの支援も集まり、彼の人生は好転するかに見えた。しかし、彼の話に生じた小さな矛盾がSNSで拡散され、世間の称賛は一転、厳しい疑いの目に変わる。英雄か、詐欺師か。善意が招いた、後戻りできない悲劇の連鎖。
ネット上の声
- 「白い牛のバラッド」に並び、世界クラスの普遍性を備えた今年観るべきイラン映画
- 名匠アスガー・ファルハディ監督、安定のクオリティ
- 善意と浅はかな出来心が同居するリアリティ
- 現在社会を反映しているし、
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国イラン・イスラム,フランス
- 時間127分
- 監督アスガー・ファルハディ
- 主演アミール・ジャディディ