全3作品。籔下雷太監督が制作した映画ランキング

私は2年C組、尾崎沙織。誰もいない教室で机に立って踊る私、自分で髪にハサミを入れる私。抑圧と孤独を表現するため、私は自分を撮る。誰も私を理解してくれないと思っていたのに、「尾崎さんて変わってるよね」と言われた瞬間、世界は色づく！

大人でも子供でもない、曖昧な季節を生きる少年。日常に差し込む小さな光と影が、彼の心を静かに揺さぶる青春の一瞬。

どこにでもある地方都市。退屈な授業、友人との他愛ない会話、家族とのぎこちない食卓。代わり映えのしない毎日を送る一人の少年。彼には明確な目標もなく、ただ漠然とした未来への不安と現状への焦燥感を抱えている。しかし、ふとした出会いやささいな出来事が、彼の内面にさざ波を立て、自分自身と向き合うことを強いていく。言葉にならない感情の揺らぎを繊細な映像で切り取った、ある少年の成長の断片を描く物語。

東京・吉祥寺の昔の写真を収集・整理し、多彩な文化に彩られた吉祥寺の姿を見つめるプロジェクト「吉祥寺今昔写真館委員会」の一環で製作された短編映画。過去から現代の吉祥寺にタイムスリップしてきた主人公の目を通して、時代や風景が変化しても変わらない街の魅力を描き出す。1970年からタイムスリップして現代の井の頭公園にやってきた亜紀とマリが、ひとりの老人と遭遇する。本来なら出会うはずのなかった彼らが出会い、運命がひとつに結ばれたことで、思いがけない関係が明らかになる。亜紀役は劇団東京乾電池の一員として多くの舞台に立つ佐々木春香。マリ役は映画「MANRIKI」でヒロインを務めた小池樹里杏。2人が出会う老人役に五頭岳夫。監督・脚本は写真家の籔下雷太。