「越前和紙」の産地である福井県越前市を舞台に、和紙職人を祖父にもつ主人公の女性が、越前和紙の文化や歴史に触れ、その継承者としての責任を自覚していく姿を描いたヒューマンドラマ。越前和紙の町・越前市に生まれ、和紙職人の孫として和紙に親しんで育った岩崎奈津。子どものころの彼女は、祖父の漉いた和紙に絵を描き、県知事賞をもらったこともあった。しかし、水彩画を専攻した美大ではひとつの賞も取れず、いまは自分に自信を持てずにいる。奈津と家族は東京で暮らし、80歳になる祖父の順二はいまでもひとり越前市で手漉きの和紙をつくっていたが、ある時、順二が骨折をしてしまう。祖父を助けるため12年ぶりに越前に戻った奈津は、和紙づくりに情熱を注ぐ祖父の姿や1500年という越前和紙の歴史に触れ、ますます無力感を抱く。そんな折、東京でアイドル活動をしていた妹の凛が、スキャンダルが発覚したことで越前に戻ってくるが……。監督は、助監督やプロデューサーとして映画制作に携わってきた春田克典。映画やドラマに幅広く出演する岩崎なつみが奈津、新人の葉月りんが妹の凛、声優として長年にわたり活躍してきたキートン山田が祖父の順二をそれぞれ演じた。
ネット上の声
- キートンさんは、よかった
- 伝統文化の継承という問題をたった一つの家族の視点で描いている作品
- 公開初日に舞台挨拶も合わせて鑑賞した
- 越前和紙の継承を描いた作品
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間57分
- 監督春田克典
- 主演石崎なつみ