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俳優として活動するかたわらインディーズや短編で数多くメガホンをとる片山享が監督・主演を務めた中編作品。何に対しても「しょうがない」ということが口癖になっている不動産屋勤務の柴田だったが、自分の身の起きた「しょうがない」状況には向き合うことができず、何もない空き物件に住み始める。生きていくために理屈は必要ないが、理屈がなければ生きていけないこともあり、柴田は「しょうがない」状況に向き合い始まるが……。池袋シネマ・ロサの新人映画監督特集vol.5の片山享監督特集「生きる、理屈」で、短編「名操縦士」「いっちょらい」とあわせて上映。
ネット上の声
- 大人の男が泣いてる姿は本当に見てられないなー、と思いました
- 辛さの中にある優しさ
- 製作年2020年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督片山享
- 主演片山享
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「まっぱだか」「とどのつまり」「わかりません」など立て続けに監督作が劇場公開されている片山享が、凡庸に生きてきた画家が他人の絵や価値観、評価に翻弄される姿を通し、「自分らしさ」や「価値」とはなにかという普遍的なテーマに挑んだ作品。
画家の榎本道雄は、これまで世間に注目されたこともなく、ごみ収集のアルバイトで生計を立てて暮らしているが、そんな生活にも満足していた。ある時ひょんなことから知り合った女性・富田サチは、道雄の絵が好きだと言い、2人は付き合い始める。サチとの幸せな日々をきっかけに、画家として成功することを意識するようになる道雄だったが、相変わらず絵は全く売れない。焦燥感にかられる彼は、ある日、ごみ収集の最中に自分の画風とは全く異なる激しいタッチの抽象画が捨てられているのを目にし……。
主人公の画家・榎木道雄役は「河童の女」の青野竜平、ヒロインとなる富田サチ役は「異物 完全版」「魔法少年☆ワイルドバージン」の田中真琴が務めた。
ネット上の声
- 自分の価値が変わる事で人は変わってしまう。
- 捨てられた絵を描いた人が出てくることもなく、金持ちに買われた絵を本人が描いていな
- 片山享監督の作品は剥き出しの感情!や役者のいいところを引き出す!みたいな作品が多
- 羨ましい!片山監督の役者を信じて映画を撮っていると感じる演出、カット割、本当に羨
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間122分
- 監督片山享
- 主演青野竜平
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「轟音」「わかりません」「道草」などの作品を続々と発表している俳優で監督の片山享が、故郷の福井県を舞台に、かつて手がけた短編映画「いっちょらい」を自らのメガホンで長編リメイク。
地方都市のシャッター商店街。中華料理屋を営むテツヤは、東京で自分の店を持つ夢を持っていたが、父が病に倒れたため仕方なく実家の店を継いでいた。希望を失ったテツヤがくすぶった毎日を淡々と送る中、周囲の人たちは前を向き幸せになっていく。そんなある日、テツヤが訪問看護師から告げられたのは、父の容体が悪くなっているという現実だった。
「GOLDFISH」「RUN! 3films」などに出演してきた松林慎司が短編版に続いて主人公テツヤ役を演じ、長編映画初主演を飾った。タイトルの「いっちょらい」は福井の方言。「一張羅(いっちょうら)」のことで、すなわち「(自分にとって)一番いいもの」を意味する。
ネット上の声
- 多分父親のことがなくったって…
- 「いっちょらい」とは「一張羅」の福井弁で、福井民謡の名前でもあるが、ここでは「自
- 『轟音』に続き、監督の地元・福井をこれでもかとばかりに閉塞感たっぷりに描くシリー
- なんというか、人間同士のむず痒いコミュニケーションの表現が秀逸
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督片山享
- 主演松林慎司
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映画監督としても活躍する俳優・片山享が監督・脚本を手がけ、売れない俳優の日常を現実とフィクションを織り交ぜながら描いたドラマ。
俳優のボブ鈴木は数多くの作品に出演しベテランの域にあったが、苦労をともにした俳優仲間たちは次々と売れていき、50歳を過ぎた自身の現在地に疑問を抱いていた。一方、ボブ鈴木と同じ事務所の後輩である木原勝利は芝居を評価されてはいたが、大きな役で呼ばれるのは小規模予算の作品ばかり。似た境遇にいる2人は、どうにか現状を打破するべく肩を並べてもがき始める。
俳優のボブ鈴木と木原勝利が、それぞれ本人役で主演を務めた。
ネット上の声
- 達観している風
- 『とどのつまり』より面白く見れたのは多分メインのおっさんたちが滑稽に見えてきちゃ
- どことなく役者のシーンのボブさんより、日常のボブさんの方が楽しそうに見えた
- 芝居の先生でもあるボブ鈴木さんが出るこの映画を観にシネマロサへ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間90分
- 監督片山享
- 主演ボブ鈴木
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俳優としてメジャー作品にも出演するかたわら、インディーズ映画界で監督としても活躍する片山享が、2018年に故郷の福井県を舞台に撮り上げた短編作品。福井駅前のシャッター街になっている商店街で中華料理屋を営むテツヤには、店の経営不振に加えて父親の介護も重くのしかかっていた。そんなとき、元恋人の女性と再会するが、彼女は商店街の会長の息子と不倫の末に結婚しており……。池袋シネマ・ロサの新人映画監督特集vol.5の片山享監督特集「生きる、理屈」で、中編「生きる、理屈」、短編「名操縦士」とあわせて上映。
ネット上の声
- 地方の閉塞感を狭い商店街の通路で表す、「閉塞感=狭いシチュエーション」の構図は苦
- 福井県には男性の下着ばっかり売ってる店があるのか
- 2021059(サンクスシアター18)
- 「轟音」と同時上映
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間27分
- 監督片山享
- 主演松林慎司
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俳優活動のほか映画監督として「轟音」「まっぱだか」など多数の映画を手がける片山享が、独自のスタイルで映画制作を行うクリエイティブ集団・ワークデザインスタジオとのコラボレーションで撮りあげた作品。
現役の役者でもある片山監督が、「演じる」ことが仕事である若手役者たちの「演じていない」時間を描き出す。バイトを辞め、空いた時間を男との情事で埋める志歩。周囲から美人と言われることを嫌うリカ。バーで働いて生計を立てるヒロキ。役者であると同時に1人の人間でもある彼らは、様々な悩みを抱えて生きている。それぞれの過去と未来、理想と現実に翻弄され葛藤しながら、それでも役者であろうとする3人だったが……。
ネット上の声
- 作品の質自体に問題は感じなかったけど、役者とかミュージシャンとかカメラマンとか映
- 「何やってんだよ、32歳」 「何もやってないよ、32歳」あんなふうに見栄をはらず
- 逆に、とどのつまり何がいいたいのかなってなった
- ありきたりの30前後の葛藤、って印象しかない
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間92分
- 監督片山享
- 主演森戸マル子
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初長編作「轟音」(2019)などの公開も控える映画監督・片山享が2018年に手がけた短編作品。妻のリョウコは「トイレ掃除をしたら金運があがるらしい」と言って夫のサトシにトイレ掃除をさせているが、サトシもそうやって掃除をさせられていることを承知でいた。そんなおしどり夫婦に流れる、やさしく切ない時間を描く。池袋シネマ・ロサの新人映画監督特集vol.5の片山享監督特集「生きる、理屈」で、中編「生きる、理屈」、短編「いっちょらい」とあわせて上映。
ネット上の声
- 夫婦生活の移ろいを、妻の日常の態度で表すことが巧みに
- 最後、奥さんは家を出たのかと思ってました
- 姑息なツマと従順を演じるオット
- ショートフィルム💡
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間8分
- 監督片山享
- 主演森本のぶ
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世界的なメガネの生産地でもある福井県・鯖江市と、同市の「めがねのまちさばえ大使」を務めているアイドルグループ「仮面女子」がコレボレーションし、「仮面女子」メンバーが出演する映画「Alice Film Collection」の一作として製作された短編映画。メガネのほか繊維産業でも歴史を持つ鯖江市で、同産業のルーツとなった織物「石田縞」を題材に描いた。大学3年生のわたほは、東京の映像制作会社に就職することを夢みていたが、ある日、先に上京していた姉の結衣が家業である織物会社を継ぐため帰ってくることになった。東京で一緒に住もうと話して姉が、その約束を反故にしたことに不信感を抱くわたほだったが……。「仮面女子」メンバーの涼邑芹がわたほ役、楠木まゆが姉の結衣役を担当。そのほか「仮面女子」から森下舞桜、木下友里が出演。監督は鯖江市出身の片山享。
ネット上の声
- 福井県鯖江市、ご当地映画
- 映画の力って凄いなぁ
- 福井県鯖江市
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間32分
- 監督片山享
- 主演涼邑芹
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福井県・鯖江市の伝統産業である越前漆器を題材に描いた短編映画。メガネの町としても知られる鯖江市の「めがねのまちさばえ大使」を務めるアイドルグループ「仮面女子」と鯖江市がコレボレーションし、「仮面女子」のメンバーが出演する映画「Alice Film Collection」の一作として製作された。福井県・鯖江市の河和田地区で1500年以上にわたって続いている伝統産業の越前漆器は、木を切りだすところから製品ができるまでの各工程を別々の職人が手がけるのが特徴だ。蒔絵師の市朗を祖父に持つ未来は、祖父にあこがれて蒔絵の前工程となる上塗り師になった。職人としてこつこつと成長してきた未来だったが、ある決断を迫られ……。出演は「仮面女子」の月野もあ、水野ふえ。監督は鯖江市出身の片山享。
ネット上の声
- 鯖江への愛が詰まった映画
- 舞台挨拶でも話題になってたけど水野ふえさんの独特の佇まい(本も当て書きらしい)だ
- 福井県鯖江市の河和田漆器を題材にした短編で、結婚が決まった若い女性...
- 福井の漆の勉強になった
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間51分
- 監督片山享
- 主演月野もあ
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ひとつの工程から次の工程へとタスキをつないでいく、建設業の現場で働く職人たちの知られざる葛藤などを描いた人間ドラマ。高校時代、駅伝選手だった昇は、大事な大会でタスキを途切れさせてしまった過去があった。そのトラウマから、社会人になった今も、何かで立ち止まることに対して焦りを感じてしまう。今は建設業の職人として働いてるが、その仕事は一朝一夕でうまくなれるものでもなく、仲間たちに追い越されていくことに焦る日々が続く。そして焦れば焦るほど、思い出したくない過去を思い出して感情が逆なでされる昇だったが……。監督は、俳優としても活動し、北米の日本映画祭ジャパン・カッツで上映された「轟音」や、安楽涼と共同監督を務めた「まっぱだか」などで映画監督としても活躍する片山亨。
ネット上の声
- 『今、たくさん夢描いてると思いますけど、たぶん全部叶いません
- 【”モノ作りは、人づくり。そして任されたタスキ(仕事)をキチンと繋いで、お客様に完璧な製品をお渡しする。”不器用な主人公が新入式で披露する朴訥なスピーチの内容が佳き作品である。】
- この映画館で見る映画の中では時間帯や金曜日仕事終わりの時間帯など色々なことが影響
- 入社式のトーク、まとまりないし結局自分頑張りますで終着するとかダセエって思ったけ
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間65分
- 監督片山享
- 主演細川岳
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俳優としてインディーズや短編で数多く出演を重ね、自らも短編映画などでメガホンをとってきた片山享の初長編監督作品。ある日、兄が犯罪を犯し、父がそれを苦に自殺してしまった誠は、母に助けを求めるが、母は助けてはくれなかった。家を飛び出した誠は自分を傷つけてくれるものを探し求めるが、やがてひとりの浮浪者と出会う。その出会いをきっかけに、誠の生と向き合う音が静かに響きはじめ……。主人公の誠を演じるのは、片山が脚本・出演した映画「1人のダンス」で監督・主演を務めていた安楽涼。
ネット上の声
- ある種の台湾映画のようだった
- 特に自動車とかそうやけど、物事を0から1に進める時がいちばんエネルギーを使い、重
- 腹の底から湧き上がるような言葉では言い表せない、抱えきれない感情を轟音として不穏
- 予告で、ミシミシ、フラッシュバックする程リアルで見てみましたが、あとはリアルに感
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督片山享
- 主演安楽涼