-
20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエが設計し、2016年に世界文化遺産に登録された、東京・上野の国立西洋美術館の舞台裏を描いたドキュメンタリー。
1959年にフランス政府から日本へ寄贈返還された「松方コレクション」を基礎に、彫刻、版画、素描など約6000点の作品を所蔵する国立西洋美術館。20年10月、ル・コルビュジエが構想した創建時の姿に近づける整備のため休館となった同館の内部にカメラが入り、1年半の長期間にわたる取材を敢行。モネの「睡蓮」やロダンの「考える人」といった数々の所蔵品を紹介するほか、「美」を守り伝えることに尽力する美術館スタッフの多岐にわたる活動を記録。館長やキュレーター、美術関係者へのインタビューからは、日本の文化行政が抱える難問や美術館が抱える危機的状況があぶり出される。
監督は、永青文庫「春画展」の内幕を描いたドキュメンタリー「春画と日本人」などを手がけた大墻敦。
ネット上の声
- わたしたち=国民
- 現代アートの分野で若いキュレーターが活躍しているので、国の美術館のなかの人はどう
- 職員さん、関係者の方々の口から語られる想いやお仕事の様子が垣間見えることで、普段
- 国立西洋美術館は自分の人生の中で多分一番行っている美術館で馴染みがあるし、地方の
ドキュメンタリー
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間105分
- 監督大墻敦
- 主演---
-
横浜大空襲と昭和の暮らしを家族の視点から描いたドキュメンタリー。都内の住宅地の一角に、終戦直後に建てられた小さな民家。夫婦と4人の子どもたちが暮らすこの家で、小泉スズさんは主婦として家族の暮らしを支え続けた。小泉一家が体験した関東大震災、建物疎開や学童疎開、そして1945年5月29日の横浜大空襲。戦中戦後に撮影された映画やニュース映像、写真、スズさんの長女・和子さんの証言に基づいて描かれたイラストを通して、甚大な被害をもたらした横浜大空襲の悲劇に迫り、小泉一家がどのように生き残ったのかを丹念に描き出す。さらにスズさんが日常的におこなっていた炊事・洗濯・裁縫などの家事労働を記録した貴重なフィルムを4K映像でよみがえらせ、スズさんが懸命に働く姿を通して日々の営みの大切さを伝える。
ネット上の声
- 無私の精神性が昭和の主婦に宿っていた
- 題材は深くて主人公のかたも素敵だけど、見せ方が淡白で深さがないのが気になりました
- 昭和を家事で生き抜いてきたスズさんが実際に家事をしている各シーンの強烈な雄弁さと
- 当時の家事というものの奥深さ、専門性、何も無駄にしないという思想に驚嘆しつつも、
ドキュメンタリー
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間86分
- 監督大墻敦
- 主演---
-
2015年に開催された日本初となる大規模な春画展の開催までの道のりを追ったドキュメンタリー。15年9月、東京の小さな私立博物館・永青文庫で開幕した春画展は、国内外で秘蔵されてきた貴重な春画約120点を一堂に集めて展示し、3カ月の会期中21万人もの来場者が訪れる大成功を収めた。しかし、展覧会開催までの道のりは平坦なものではなかった。当初、ロンドンの大英博物館で開催され、成功を収めた春画展の日本巡回展として企画されたが、東京国立博物館をはじめとする国内の公私立博物館20館への打診がすべて断られ、小規模な私立博物館での開催となった。海外では美術品として高く評価されている春画の展示が、なぜ日本ではスムーズにいかないのか。なぜ21万人もの観覧者が訪れたのか。この展覧会を大成功へと導いた人々を追いながら、春画と日本人をめぐるさまざまな謎に迫っていく。
ネット上の声
- ◎春画自由化革命実現but権威主義再生産を危惧
- 日本の表現規制の根本をあぶり出している
- 数年前に春画展に行っていたので、あの展覧会の背景を知ってより一層貴重なものだった
- 昔から興味のある題材なんですが、少し前に「春画先生」「春の画」と立て続けに映画が
ドキュメンタリー
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間87分
- 監督大墻敦
- 主演---