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PFFアワード2019入選作「散歩する植物」など独創的な作品で注目を集める金子由里奈監督の長編デビュー作。“死者”と“声”をめぐる小さくも壮大な旅の行方を描き、「MOOSIC LAB 2019」の長編部門グランプリに輝いた。芹佳那子はバンド練習に向かうバスの中で、とあるメロディを口ずさむ老婆に遭遇する。老婆が抱える木箱に興味を抱いた佳那子は、練習をすっぽかして彼女のストーキングを開始。バスの乗客は次第に減っていき、やがて名前も知らない終着駅の街にたどり着く佳那子だったが……。「渇き。」の松浦りょうが映画初主演を果たし、「教誨師」の五頭岳夫、「僕はイエス様が嫌い」の佐藤結良が共演。関西で活躍するソングライターのTokiyoが音楽を担当。
ネット上の声
- 並行して流れる時間や存在を映し出す、心地のよい幽霊譚。
- 目が映写機化するのはファンタジーへの苦手意識か、イマイチ理解に苦しんでしまったが
- 石や植物など人間以外のものと死者の「思い」を描く監督のスタンスが素晴らしいと思っ
- これを観たとき、画面と同時に観ているこちら側の世界も動き出した気がして、不思議だ
ファンタジー、 ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間62分
- 監督金子由里奈
- 主演松浦りょう
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元「SDN48」のメンバーで作家として活躍する大木亜希子が自身の体験に基づいて執筆した小説を、元「乃木坂46」の深川麻衣主演で映画化。
元アイドルの安希子は、幸せで充実した人生を歩んでいると自分に言い聞かせながら日々の仕事に励んでいた。しかし、ある日の通勤途中、駅で突然動けなくなってしまう。メンタルを病み会社を辞めることになった安希子は、仕事もなく、男もなく、手残り残高は10万円という厳しい現実に直面する。そんな時、友人から、都内の一軒家でひとり暮らしをする56歳のサラリーマンとの同居生活を提案される。予想外の提案に戸惑いながらも安希子は、ササポンと呼ばれるその中年おじさんとの奇妙な同居生活を始めるが……
2016年まで「乃木坂46」のメンバーとして活動し、実際に元アイドルの経歴をもつ深川麻衣が、主人公の安希子役を務めた。ひょんなことから安希子と同居生活を送ることになる56歳サラリーマンのササポン役を俳優の井浦新が務めた。監督は「月極オトコトモダチ」「シノノメ色の週末」などで注目される新鋭・穐山茉由。
ネット上の声
- 「48」原作映画化にも関わらず、残念ながら主演は「46」から・・・!?
- 誰しもにササポンのような存在がいてくれたらいいなと思う。
- 深川麻衣と井浦新、キャスティングの秀逸さ
- 人生に詰んだ元アイドル
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間116分
- 監督穐山茉由
- 主演深川麻衣
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娘を殺された元夫婦と、犯行時に未成年だった加害者女性の葛藤を通し、魂の救済というテーマに真正面から挑んだ裁判劇。
17歳の福田夏奈は同級生の樋口恵未を殺害し、懲役20年の判決を受ける。7年後、恵未の父・克と、別れた妻・澄子のもとに、夏奈に再審の機会が与えられたとの連絡が入る。娘の命を奪った夏奈を憎み続けてきた克は、澄子とともに法廷で裁判の行方を見守ることに。夏奈の釈放を阻止するべく証言台に立つ克と、つらい過去に見切りをつけたい澄子。やがて夏奈は、7年前に自分が殺人に至ったショッキングな動機を告白する。
「義足のボクサー GENSAN PUNCH」の尚玄が怒りと憎悪にとらわれた主人公・克を熱演し、「台風家族」のMEGUMIが元妻・澄子、「眠る虫」の松浦りょうが夏奈を演じる。長編第2作「コントラ KONTORA」が国内外の映画祭で注目を集めた日本在住のインド人監督アンシュル・チョウハンが監督を務めた。
ネット上の声
- 興味深い作品。犯罪被害者と加害者の双方の傷をあぶり出す演出。
- 重そうに見えてうすっぺらい
- ○ソつまらねー法廷もの‼️
- 被害者と加害者
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督アンシュル・チョウハン
- 主演尚玄