第一次世界大戦の最前線、雪に閉ざされた塹壕の一夜。巨匠エルマンノ・オルミが描く、戦争の不条理と兵士たちの魂の彷徨。
舞台は1917年、第一次世界大戦下のイタリア北東部、アジアーゴ高原。雪深い山中の塹壕で、オーストリア軍と対峙するイタリア軍兵士たちの長く過酷な一夜。終わりの見えない静寂と、突如響き渡る銃声が支配する極限状況。兵士たちの目的はただ生き延びること。しかし、無意味な命令、仲間の死、見えない敵への恐怖が彼らの精神を蝕んでいく。静寂の雪景色の中に響く、兵士たちの故郷への想いやささやかな会話。戦争という狂気の中で、人間性の意味を問う映像詩。
ネット上の声
- 映像詩による、とても私的な遺言のよう
- 醜い獣は、100年の時を経ても……
- 個人的なオマージュ映画ですね
- 84歳の感性に胸を打たれる。
戦争
- 製作年2014年
- 製作国イタリア
- 時間76分
- 監督エルマンノ・オルミ
- 主演クラウディオ・サンタマリア