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レンタル家族という一見風変わりなサービスを通じて、登場人物たちが「演じること」と「本音」のあいだで揺れ動きながら、やがて心を通わせていく姿を描く。孤独を抱える現代人と家族のかたちを問いかけるヒューマンドラマ。
東京の会社に勤務する坂本洋子は、仕事で多忙な日々を送りつつ、定期的に実家へ帰省し、父・忠勝とともに認知症の母・千恵子のケアをしている。千恵子の症状は近頃進行が速く、洋子が数年前に離婚したことも忘れ、帰省のたびに元夫や娘のことを尋ねてくる。そんなある日、洋子は取引先の担当者から、「レンタル家族」というサービスを紹介され、体験利用を勧められる。最初は戸惑った洋子だっがたが、レンタル夫を家事代行として自宅に呼ぶことにする。派遣されたレンタル夫・松下豪と馬が合った洋子は、千恵子のことを松下に相談。すると松下は、自分を夫、知り合いの子役・安田朱里を娘として、家族を演じることを提案する。
主演は、劇団「青年座」所属で舞台、映画、ドラマ、CMと幅広く活躍する荻野友里。監督はテレビ番組やCMの制作等を経て、自主映画として手がけた本作で初監督を務めた上坂龍之介。第23回中之島映画祭でグランプリを受賞。
ネット上の声
- 最初はコメディかと思ったら、後半は涙が止まらなかった。本当の家族って何だろうって深く考えさせられる映画。主演の演技も最高でした。
- めちゃくちゃ良かった!笑いあり涙ありで、見終わった後、心が温かくなった。
- レンタル家族という設定が斬新で引き込まれた。少し展開が読める部分もあったけど、それを超える感動がある。見て損はない作品。
- 今年一番泣いた。
- 製作年2025年
- 製作国日本
- 時間89分
- 監督上坂龍之介
- 主演荻野友里
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「草の響き」などに出演した俳優の林裕太を主演に、バーに間借りしたカレー屋で美味しいカレー作りに没頭する青年と、彼を取り巻く人々との人間模様を描いた。
都内のバーを間借りしてカレー屋を営業する杉田泰通は、3人の女性に恋をしていた。ひとりは大学時代の先輩の涼子、もうひとりは食材を配達してくれるリピ、そして最後のひとりはバーのマスターの妻である希だ。彼はその秘めた思いを自主制作のラジオ番組に送り、パーソナリティのマイケルとリスナーだけに打ち明けていた。このまま3人とは変わらぬ関係で、平凡な日々が続いていけばそれでいいと思っていたある日、希の夫である風源から思いも寄らない電話がかかってくる。
監督・脚本はこれが長編初作品となる増田嵩虎。
ネット上の声
- 震えた。ずっとこの世界に浸っていたい。
- カレーとラジオ、そして拗らせた恋。なんか全部が愛おしく感じたな。
- コロナ禍の間借りカレー屋さんっていう設定が今っぽい。主人公の不器用な片想いをずっと応援したくなっちゃう映画でした。
- 主人公から目が離せない。永遠に見ていられる気がする。不思議な魅力がある作品。
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間124分
- 監督増田嵩虎
- 主演林裕太
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「れいこいるか」が映画雑誌「映画芸術」の選ぶ2020年日本映画ベストテン1位に選出されるなど高い評価を得たいまおかしんじ監督が、雨のキャンプ場を舞台に、両親の復縁を願う少女の気持ちを歌にのせて描いたミュージカル仕立ての短編作品。小学5年生の晴花は両親とキャンプ場にやってくるが、離婚間近の両親は険悪な雰囲気になってしまう。願い事がかなうという滝を目指し、ひとり森に出かけた晴花は、途中で出会った同い年の男の子・大地の道案内で滝にたどり着き、両親の仲直りを願う。その後、森の中で腹痛に襲われた晴花は倒れているところを発見されるが、そのことでまた両親が言い争いを始めてしまう。その様子を目にした晴花は、思わずその場を逃げ出すが……。主人公の晴花を、テレビ東京系「THE カラオケ★バトル」に出場してその歌声が注目を集め、ミニアルバムもリリースしている櫻井佑音が演じた。
ネット上の声
- カラオケバトルなど知らずに
- 大人から子供まで楽しめる
- すげ〜つまんねー
- 人気子役の櫻井佑音さんが歌って踊る映画初主演作は、離婚間近の両親と最後の家族旅行
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間39分
- 監督いまおかしんじ
- 主演櫻井佑音