禅の教え「典座教訓」を道標に、食を通して人々の苦悩と向き合う。現代日本の若き僧侶たちの姿を追う黙想の記録。
舞台は現代の日本、山梨と福島。曹洞宗の僧侶である青山慈悲は、寺の副住職として、精進料理を振る舞うイベントを通じ、自殺願望を抱える人々や孤独に苦しむ人々と向き合う。一方、福島でボランティア活動を続ける友人の僧侶、河口智賢。彼は東日本大震災の悲劇を目の当たりにし、僧侶としての無力感に苛まれていた。本作は、道元禅師が食を司る役職「典座」の心得を説いた『典座教訓』を礎に、彼らの日常を静かに見つめるドキュメンタリードラマ。食事を作り、人と分かち合うという行為の中に、仏教の本質と救いを見出そうとする二人の僧侶。その静かな実践が、現代社会が抱える痛みと、生きることの意味を深く問いかける。
ネット上の声
- 責任を描いた作品
- フィクションとドキュメンタリーの境目を行ったり来たりしながら、ジェットコースター
- 典座、曹洞宗、葬式仏教、3.11後の信仰に助けを求める被災者、いのちの電話、オー
- やっと空族のえいがみれた!富田さんとはよくすれ違っているのにね!鎮座!!!
ドキュメンタリー
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間62分
- 監督富田克也
- 主演河口智賢