現代イラン映画界の巨匠アミール・ナデリ監督がイタリアでオールロケを敢行し、宗教・自然・人間のすべてと対峙する孤独な男の戦いを描いたドラマ。中世後期のイタリア。南アルプス山麓にある小さな村の外れで暮らすアゴスティーノと妻ニーナ、息子ジョバンニ。壁のようにそびえる山に日光を遮られて作物が思うように育たないため村人のほとんどが去って行ったが、アゴスティーノたちは先祖の墓や亡き娘の墓があるこの地を離れられずにいた。アゴスティーノは飢えた家族のためあらゆる手を尽くすが、周辺の村の人々からは異端者として差別され、ついにはそこで暮らすことさえ禁止されて家族は離れ離れになってしまう。神や自然、そして人間からも見棄てられたアゴスティーノは、たったひとりで忌まわしき山と対峙することになり……。第73回ベネチア国際映画祭で「監督・ばんざい!」賞を受賞。2016年・第17回東京フィルメックス特別招待作品。
ネット上の声
- シンプルかつパワフルで素晴らしい傑作
- これは静かなる"怒り"の物語
- 自己の存在を確信する
- 映像美と力強さ
ヒューマンドラマ
- 製作年2016年
- 製作国イタリア,アメリカ,フランス
- 時間107分
- 監督アミール・ナデリ
- 主演アンドレア・サルトレッティ