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石川県小松市の古民家と石切り場を舞台に、孤独を抱える脚本家と幼い甥が体験する不思議なひと夏を描いたドラマ。
脚本家の佐伯ややこは、前年に他界した祖父・隆二郎の古民家に滞在しながら、祖父の遺した日記を題材に新作を執筆している。そんな中、姉の仕事の都合で、8歳の甥・タカシを夏の間だけ預かることになる。これまで交流のなかった2人だが、ややこはタカシを幼少期の自分と重ねて執筆中の脚本に取り入れようとする。タカシはそんなややこの思惑も知らず、夜中に見た黒い影や謎めいた青年、ややこの元恋人との出会いを経験しながら日々を過ごす。やがて夏の終わりに、タカシは石切り場の奥で曽祖父・隆二郎の古い記憶に触れる。一方、ややこは創作を通して自らの過去と向き合っていく。
「親密さ」の平野鈴がややこ、本作が映画初出演の渋谷いる太がタカシを演じ、「雨の中の慾情」の中村映里子、「すべての夜を思いだす」の大場みなみ、「赦し」の松浦りょう、「きまぐれ」の内田周作が共演。これまで今泉力哉監督作や甫木元空監督作などで助監督を務めてきた、小松市出身の滝野弘仁が長編初監督・脚本を手がけた。
ネット上の声
- キリンは着てたけどね
- 奪う側と差し出す側
- 石切場のうつしかた!外のシーンはない幼少期の記憶が蘇るようで良いが、家の中は常に
- 大きなスクリーンで見る意義がすごくある自然の力強さと、たかしの表情が魅力的だった
ヒューマンドラマ
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間113分
- 監督滝野弘仁
- 主演平野鈴
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「わたしたちの家」で国内外から注目を集めた清原惟監督が、東京郊外の街・多摩ニュータウンを舞台に、世代の異なる3人の女性それぞれの“ある日”を温かいまなざしでつづったドラマ。
高度経済成長期とともに開発され、入居開始から50年が過ぎた多摩ニュータウン。太陽の光が降り注ぐなか、公園と団地がどこまでも続くかのようなこの街には、穏やかで豊かな時間が流れている。ある春の日。誕生日を迎えた知珠は友人から届いた引っ越しハガキを頼りに、ニュータウンの入り組んだ道を歩く。ガス検針員の早苗は早朝から行方不明になった老人を捜し、大学生の夏は亡き友人が撮った写真の引換券を持って友人の母に会いに行く。それぞれの理由で街の中を移動する3人の女性たちは、街に積もり重なる記憶に触れ、知らない誰かについて思いを巡らせる。
「ふきげんな過去」の兵藤公美が知珠、「小さな声で囁いて」の大場みなみが早苗、「レジェンド&バタフライ」の見上愛が夏を演じた。2023年・第73回ベルリン国際映画祭フォーラム部門出品。
ネット上の声
- 「すべての夜を思いだす」をめぐる記憶の記録
- 抜群の映画センス、ひよわな脚本
- スカラシップを取って
- ほとんど忘れ去られる
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間116分
- 監督清原惟
- 主演兵藤公美
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伝えたい想いを声に出せない内気な高校生。彼が唯一心を開くのは、誰も知らない深夜のラジオ放送。
図書室の片隅が定位置の、極度に内気な高校生、湊。クラスメイトの輪に入れず、いつもイヤホンで耳を塞いでいる彼には、誰にも言えない秘密があった。それは、深夜にだけ「ナイト」という名で、ひっそりとネットラジオの配信をしていること。顔も名前も明かさないその場所でだけ、彼は自分の本当の想いを言葉にできた。ある日、彼の放送に一通のメッセージが届く。それは、同じクラスの明るく人気者の女子、ひかりからだった。彼女もまた、笑顔の裏に悩みを抱えていた。小さな声の囁きが、二人の孤独な心を繋ぐ、切なくも温かい青春の記録。
ネット上の声
- こんなにも退屈なのにこんなにも愛しい映画
- 熱海にいくとこの映画思い出す
- 残念な旅行ってあるよね
- 何よりも場所を撮る映画
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督山本英
- 主演大場みなみ