帰らぬ人を待ち続ける少女。過去と現在が交錯する、スペインの片田舎を舞台にした幻想的な物語。
スペインの緑豊かな片田舎。少女ベルタは、一度も会ったことのない、遠い戦地へ赴いた父の帰りを待ち続けている。彼女の日々は、父が残した手紙や遺品に触れ、彼への想像を膨らませることで彩られていた。そんな彼女の前に、父のかつての戦友を名乗る謎めいた男が現れる。男が語る父の物語は、ベルタの抱いていた理想の父親像を少しずつ揺るがしていく。現実と幻想、記憶と想像の境界が曖昧になる中、ベルタは自分自身のアイデンティティを探し始める。静謐で絵画のような映像美の中に、少女の繊細な心の機微を詩的に描き出した、ホセ・ルイス・ゲリン監督による珠玉の一篇。
ネット上の声
- 思春期の少女の内面を詩情豊かに綴った、スペインの作家ホセ・ルイス・ゲリン長編処女
- (J.L.ゲリン特集) 自然との対話好きな少女ベルタは、丘の上に一人住む風変わり
- ハタチそこそこでこんなん撮ってる時点で化け物
- 孤独な少女が精神を病んだ男と出会って成長する
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国スペイン
- 時間118分
- 監督ホセ・ルイス・ゲリン
- 主演シルビア・ガルシア