「仕立て屋の恋」などで知られるフランスのパトリス・ルコント監督が、「髪結いの亭主」と「イヴォンヌの香り」の間に発表した短編映画。製作は彼の主宰するズールー・フィルムと「髪結いの亭主」「イヴォンヌの香り」でもコンビを組んでいるティエリー・ド・ガネーが折半で当たり、撮影はリカルド・アロノヴィッチが担当。「1曲の演奏中、絶えず同じ調子で楽器(ドラム)を精密に叩き続けなければならない打楽器奏者のことを考えてしまうため、モーリス・ラヴェルの『ボレロ』があまり好きではない」というルコントのアイディアに基づいて撮られている。ワンシーン・ワンカットの長回しで奏者の演奏をとらえており、顔をすましたり歪めたり笑いそうになったりと、実に人間臭い表情の人間スケッチとなっている。ドラム奏者にはフランスの人気喜劇俳優ジャック・ヴィルレがふんし、演奏はローラン・プティジラール(指揮)とパリ交響楽団。「パリ空港の人々」の併映作品として公開された。
ネット上の声
- ジャックヴィルレって真顔なのにシリアスにならなくて、面白い!ニヤニヤしながら鑑賞
- パトリス・ルコントによる、全編ワンカット、上映時間僅かに8分間で綴る、音楽映画
- こちらを『愛と哀しみのボレロ』の直前に観たことを後悔しました💦
- 昔 パリ空港の人々の同時上映で鑑賞
コメディ
- 製作年1992年
- 製作国フランス
- 時間8分
- 監督パトリス・ルコント
- 主演ジャック・ヴィルレ