1929年、ベルリン。若者たちの、ありふれた日曜日の記録。カメラが捉えた、束の間の自由と恋のきらめき。
舞台はナチス台頭前夜、1929年のベルリン。タクシー運転手、レコード店員など、ごく普通の若者たち。仕事に追われる平日を終え、待ちに待った日曜日。偶然出会った男女4人は、連れ立って郊外のヴァンゼー湖へピクニックに出かける。水遊びに興じ、ささやかな恋の駆け引きを楽しむ、彼らの何気ない一日。プロの俳優を一切使わず、即興演出で切り取られたその姿は、驚くほど瑞々しく、生命力に満ちあふれる。やがて訪れる時代の嵐を前に、若者たちが謳歌した、かけがえのない束の間の休息。サイレント映画の傑作にして、都市ドキュメンタリーの先駆け。
ネット上の声
- ベルリンの短い夏
- 俳優は素人、ドラマパートとドキュメンタリーパートを交互に流す実験映画で当時として
- シオドマクとE・G・ウルマーの共同監督作にこんな瑞々しいヴァカンス映画があるとは
- 【詳述は、『モルナール船長』欄で】 随分昔に16ミリ版だったか観たことはあるが、
ヒューマンドラマ
- 製作年1930年
- 製作国ドイツ
- 時間---分
- 監督ロバート・シオドマク
- 主演ブリギッテ・ボルヒャルト