戦争に英雄はいないのか?ポーランド派の巨匠が、国家の神話を痛烈に皮肉る、二部構成の反英雄的叙事詩。
第二次世界大戦下のポーランドを舞台に、「英雄」という概念を問い直す二つの物語。第一部では、ワルシャワ蜂起から逃げ出した小市民が、偶然から抵抗運動の連絡係に。英雄とは程遠い彼の滑稽な逃避行。第二部では、ドイツ軍の捕虜収容所が舞台。将校たちは、一人の脱走成功という虚構の伝説を心の支えに生きる。その神話の裏に隠された真実。戦争が生み出す英雄像の虚しさと人間の弱さを、冷徹かつユーモラスな視点で描いた傑作。
ネット上の声
- 希望と期待=英雄の裏切りが第一章と第二章に描かれる
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年1957年
- 製作国ポーランド
- 時間87分
- 監督アンジェイ・ムンク
- 主演エドヴァルド・ヂェヴォンスキ