人間の善と悪を分離する禁断の実験。自らが生み出した邪悪な分身に、心と体を乗っ取られる科学者の恐怖。
20世紀半ばのパリ。高名で人徳者として知られる精神科医、コルドリエ博士。彼は「人間の心の奥底に潜む悪を完全に分離できる」という持論を証明するため、自らを被験者として禁断の薬を服用する。その結果、博士の肉体から生まれたのは、醜悪で暴力的な別人格「オペール」。夜な夜なオペールとして街を徘徊し、破壊と暴力を繰り返す博士。やがて、邪悪な分身は博士自身の理性を蝕み、制御不能の怪物と化していく。一つの肉体をめぐる善と悪の壮絶な闘いの果てに待つ結末。
ネット上の声
- ファーストシーンは、ルノワールがテレビ番組に出演して本作の放送をアナウンスするも
- ロボトミー手術の裏返し──フロイト的イドを解放して欲望のままに行動する機会を与え
- レオス・カラックスのホーリー・モーターズが日本で上映されたときに関連作として見た
- ルノワール、こんなんも撮るんだ!ていうパニック映画的なSFサスペンス 冒頭フラン
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国フランス
- 時間100分
- 監督ジャン・ルノワール
- 主演ジャン=ルイ・バロー