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「異物 完全版」「転がるビー玉」の宇賀那健一監督による、家族を奪われた男の喪失の物語。理不尽な処遇や周囲の身勝手な好奇にさらされる不条理、そして大きな喪失感にさいなまれながらも生きる男の姿を描いた。
3年前、理不尽な事件で愛する家族を奪われた松村大地は、幼い娘を手にかけた犯人や、いたずらに家族を責めたて妻を追い詰めたマスコミや野次馬を憎み、そして何より妻子を守れなかった自分に対するどうしようもない自責の念にかられながら生きていた。しかしは時が過ぎることで事件はいとも簡単に忘れられ、風化していく。深い孤独を抱えた大地は、街をさまようが……。
主人公・松村大地役はこれが映画初主演の安部一希。共演に「岬の兄妹」「さがす」の松浦祐也、「シュシュシュの娘」の三溝浩二ほか。
ネット上の声
- いずれにしても、松村の生き様は胸に痛い
- 「僕にはもう何も無いんですよ・・・」
- 最愛の家族を奪われ、世間から
- ずっと暗くて、苦しい作品
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督宇賀那健一
- 主演安部一希
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気鋭の監督を次々と世に送り出している文化庁委託事業「ndjc(若手映画作家育成プロジェクト)」の2014年度に選出された5人の監督が再結集した「FILM5プロジェクト」による長編オムニバス。1軒のスクラップ工場を軸に、コメディ、ヒューマンドラマ、サスペンス、エロスと様々なジャンルの5つのエピソードが交差する。超能力一族の落ちこぼれ息子と奇妙な美人局コンビの出会いをポップに描いた「美人局、さゆり。」、それぞれ問題を抱えながらも大事なことに触れぬまま日々を過ごすカップルの日常を詩的に切り取った「Shadows」、倒産寸前のゲーム会社を救うため父が遺した1本のカセットテープ探しに奔走する兄弟を描く「ファミリー」、自殺場所を求めて彷徨う男が亡き母に似た老女との出会いを通して自らの過去に向き合う姿を描いた「To be or...」、ガン宣告された中年バンドマンが最後のライブ敢行に向けて奮闘する「V」の5編で構成。
ネット上の声
- だめだめな人生がほんの少し変わったり、だめだめなままだったり、人と人とが交差する
- 途中ちょっと長いなと思ったけどラスト作品Vへの繋がりを見届けると心がポッとした
- 五人の新進気鋭の監督による、オムニバス?長編?な作品
- 少しずつ関連し合う短編5本によるオムニバス
- 製作年2016年
- 製作国日本
- 時間113分
- 監督飯塚俊光
- 主演東龍之介
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文化庁委託事業「ndjc(New Directions in Japanese Cinema):若手映画作家育成プロジェクト」で、2023年度に製作された短編4作品のうちの1作。
消化器内科病棟で働く看護師の田辺灯里は、新人看護師の朝倉健太らとともに慌ただしい毎日を送っていた。ある日、肝臓がんステージ4の患者・山野佳子が運び込まれるが、灯里は佳子を見た瞬間に固まってしまう。佳子の病気を知らされていなかった娘の果穂は、急速に弱っていく母の最期に向き合うことができない。そして灯里には、誰にも明かしていないある過去があった。
監督・脚本は、看護師の経験を持ち、短編作品「紡ぐ」が第19回中之島映画祭にて入賞した野田麗未。「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」の円井わん、「ドライブ・マイ・カー」の霧島れいかが出演。
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間30分
- 監督野田麗未
- 主演円井わん