精神病院の一室で目覚めた記憶喪失の青年。彼は自らが犯したという殺人の謎を追ううち、狂気と現実の迷宮に迷い込む。
舞台は大正末期、九州大学の精神科病棟。一切の記憶を失ったままベッドで目覚めた一人の青年。彼は若林博士と名乗る男から、自分が母親を殺し、その許嫁の首を絞めたと告げられる。失われた記憶を取り戻し、事件の真相を突き止めるため、青年は博士たちの導きで過去を追体験していく。しかし、胎児の夢、先祖代々の因縁、不可解な論文など、知れば知るほど物語は混迷を極め、何が真実で何が虚構なのか、その境界線が崩壊していく。「ドグラ・マグラ」という謎の言葉。精神の深淵を巡る旅の終着点。
ネット上の声
- 何が本当で誰が正しくてそういうのがわからなくなっている感覚がしっかりとあって面白
- 日本探偵小説三大奇書にも数えられる夢野久作原作の『ドグラ・マグラ』を松本俊夫が映
- 20年近く前に映画館で観て衝撃を受けた作品をいまさらながらに観直してみました
- 奇書の映像化作品としては物足りない
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国日本
- 時間109分
- 監督松本俊夫
- 主演桂枝雀