第84回アカデミー賞受賞作「アーティスト」のミシェル・アザナビシウス監督が、戦争で両親と声を失った少年が難民キャンプで懸命に生きる姿を描いたヒューマンドラマ。ナチスによって収容所に送られ、母と生き別れた少年をアメリカ兵が助けるという物語を描いたフレッド・ジンネマン監督の「山河遥かなり」(1947)に着想を得て、物語の舞台をロシアに侵攻された99年のチェチェンに置き換えて描いた。両親を銃殺されたショックで声を失った9歳の少年ハジは、赤ん坊の弟を見知らぬ人の家の前に置き、ひとり放浪する。やがてハジはフランスから調査にきたEU職員のキャロルと出会う。戦争を目の前に自身の無力さを痛感するキャロルは、せめてハジだけでも守ろうと決意する。アザナビシウス監督のパートナーで、「アーティスト」でアカデミー賞候補にもなった女優ベレニス・ベジョが、キャロル役を演じている。
ネット上の声
- 戦争の全てを正当化できる正義は存在しない
- 壊れた殺戮者の作り方 (日本は大丈夫?)
- ドキュメンタリーで始まりシネマで終わる
- 空虚な安保議論を冷笑する戦争の現実
ヒューマンドラマ
- 製作年2014年
- 製作国フランス,ジョージア
- 時間135分
- 監督ミシェル・アザナヴィシウス
- 主演ベレニス・ベジョ