栃木の田舎町を舞台に、定職にも就かず無為な日々を過ごす青年の閉塞感と焦燥をモノクロ映像で描く、痛烈なインディーズ青春映画。
舞台は、日本のどこにでもある地方都市、栃木県大田原市。主人公は、実家で暮らしながら定職にも就かず、毎日を無気力に過ごす青年カズヤ。朝、家族と気まずい食卓を囲み、友人たちと意味のない会話を交わし、パチンコで時間を潰す。そんな代わり映えのしない日常。何かを変えたいという焦りはあるものの、具体的な行動を起こす気力もきっかけもない。モノクロームの映像が、彼の心の風景と町の閉塞感を映し出す。まるで沈みゆく泥船に乗っているかのような彼の人生は、どこへたどり着くのか。現代の若者が抱える虚無感をリアルに切り取った物語。
ネット上の声
- 渋川清彦がハマり役すぎて、もはやドキュメンタリーかと思ったw ここまで見事なダメ人間っぷりは逆に清々しい。最高でした。
- 主人公に全く共感できないのに、なぜか目が離せない不思議な魅力があった。
- 渋川清彦の代表作じゃないか?笑えるけど、ふと切なくなる瞬間もあって、すごく好き。
- 独特の空気感。ちょっと退屈に感じる部分もあったかな。でも役者さんはすごい。
ヒューマンドラマ
- 製作年2013年
- 製作国日本
- 時間88分
- 監督渡辺紘文
- 主演渋川清彦