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冷戦下のヨーロッパで出会った音楽家と歌手。時代に引き裂かれながらも、燃え上がる魂の恋の物語。
1950年代、冷戦下のポーランド。ピアニストのヴィクトルは、民族舞踊団のオーディションで、自由奔放な歌手ズーラと運命的に出会う。音楽を通じて深く惹かれ合う二人だが、スターリン体制の監視と抑圧が彼らの自由を奪っていく。自由を求め西側へ亡命するヴィクトルと、故郷を捨てられないズーラ。ベルリン、パリ、ユーゴスラビアと、出会いと別れを繰り返しながら、15年にも及ぶ二人の愛が、モノクロームの映像美で綴られる。時代に翻弄された魂の行方。
ネット上の声
- 前作の「イーダ」がとても印象深かったポーランドの監督
- ズーラが求めた社会派とロマンスのバランス
- 激動の現代史を意にも介さぬ男女の愛
- 古びて色褪せた『ラ・ラ・ランド』
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国ポーランド,イギリス,フランス
- 時間88分
- 監督パヴェウ・パヴリコフスキ
- 主演ヨアンナ・クーリク
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1960年代ポーランド、修道女見習いが知った自らの衝撃的な出自。過去と向き合う旅路で彼女が見つけたものとは。
1962年、共産主義政権下のポーランド。孤児として修道院で育ち、清貧な生活を送ってきたアンナ。彼女が終生誓願を立てる直前、唯一の肉親である叔母の存在を告げられる。初めて会った叔母は、アンナがイーダという名のユダヤ人であり、両親は戦争中に亡くなったという衝撃の事実を明かす。自らのルーツを探るため、二人は旅に出る。世俗的な叔母との旅は、イーダが知らなかった世界と、封印された家族の悲劇を暴いていく。神と、新たに知った自分との間で揺れ動くイーダが下す決断。
ネット上の声
- 余白の多いスタイリッシュな画作り…斬新な構図…どのショットも溜め息が出るほど静謐
- リリカルな映像美、問いかける生きる意味。
- 過去を振り返り、今を生きる意味を考える
- 静かな映像が人の存在感を際立たせている
社会派ドラマ
- 製作年2013年
- 製作国ポーランド
- 時間80分
- 監督パヴェウ・パヴリコフスキ
- 主演アガタ・クレシャ
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1945年、ポーランド。神に仕える修道女たちの禁断の秘密。一人の女性医師が、絶望の淵で命と向き合う衝撃の実話。
1945年、第二次世界大戦直後のポーランド。フランス人赤十字の若き女性医師マチルドのもとに、助けを求める一人の修道女。彼女に導かれて向かった修道院でマチルドが目にしたのは、ソ連兵の暴行によって妊娠した複数の修道女たちの姿。信仰と戒律、そして世間の目から隠された、あまりにも過酷な現実。医師としての使命感と、彼女たちの信仰心との間で葛藤するマチルド。外部との接触を固く禁じられた修道院で、彼女は秘密裏に出産を手伝うという危険な決断。絶望の中で、新たな命の誕生がもたらすものとは。
ネット上の声
- 大国に翻弄された小国の弱者達 信仰改革
- 受け身の信仰から一歩踏み出す熱血映画
- 反露感情を煽る問題作。上映禁止にせよ
- エールフランス観客賞なんだって。
医師、 シスター、 実話
- 製作年2016年
- 製作国フランス,ポーランド
- 時間115分
- 監督アンヌ・フォンテーヌ
- 主演ルー・ドゥ・ラージュ
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2020年・第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品。日本では「EUフィルムデーズ2022」(22年5月28日~6月23日=国立映画アーカイブ/6月21日~7月18日=京都府京都文化博物館/8月23日~8月31日=広島市映像文化ライブラリー)で上映。
ネット上の声
- 高級住宅街と呼ぶにはあまりにも味気なく見分けがつかない戸建がずらりと並ぶ区画を、
- チェルノブイリからやってきてポーランドの要塞町でマッサーをするジェーニャがスーパ
- うお〜〜、一緒に沈んだ……音が不快ぎりぎりのラインで気持ちよい あと風景が夢の中
- 先日ポレポレ坐でのエクスペリメンタルでポーランドウッチ大学の卒制を10本近く観た
ヒューマンドラマ
- 製作年2020年
- 製作国ポーランド,ドイツ
- 時間116分
- 監督マウゴジャータ・シュモフスカ
- 主演アレック・ウトゴフ
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共産主義だった過去と、ヨーロッパの一国である現在という複雑な状況と葛藤する社会では、勝ち組のエリートも、社会から脱落した若者も、皆ヨーロッパを覆う暗い雰囲気を感じています。しかし、避けようのない争いと、それに伴う混沌の恩恵を受ける者もいます。問題を起こし退学となった、法学生のトメク (マチェイ・ムシャウォフスキ) もそのうちのひとり。トメクは幼なじみのガビ (ヴァネッサ・アレクサンデル) の気を引き、先進的な思想を持つ彼女の家族に気に入られようと躍起になっていました。ガビに良いところを見せようと、有名ではあるものの非道徳的なPR企業で働き始めたトメク。ソーシャルメディア上で汚い政治ゲームを展開させることを任され、彼はその仕事に秀でていることに気が付きます。しかしその干渉には人間的な代償が。深く関われば関わるほど、トメクの人間性は失われていき、ゲームの終着点は次第に曖昧になっていくのでした。
ネット上の声
- 最近Netflixを活用してないなと思い、ザッピング&ザッピング&ザッピングして
- 観ている人が少ない!こんなに面白いのに!わー
- 《聖なる犯罪者》が好きだったので
- ロシアに近い国の作品だからか、トルストイやドストエフスキー作品のようなロシア文学
ヒューマンドラマ
- 製作年2020年
- 製作国ポーランド
- 時間136分
- 監督ヤン・コマサ
- 主演マチェイ・ムシャウォフスキ
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「ポーランド映画祭2024」(24年11月22~28日/YEBISU GARDEN CINEMA)で上映。
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国ポーランド
- 時間110分
- 監督ヤン・コマサ
- 主演ヤクブ・ギェルシャウ