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長野県長野市出身でミュージックビデオなど幅広い映像作品を手がけてきた安川徳寛監督と、本作が映画初主演の中澤実子が、2人の母校でもある高校を舞台に描いた短編作品。
高校の卒業式。涙ぐんでいた璃子は親友の優香に声をかけられて笑顔になる。偶然手に入れたインスタントカメラで、限られた枚数など気にせず、友達との何気ない時間を写真に収めていく璃子。別れ際、璃子と優香は頬を寄せ合い、2人で写真を撮る。そこへ優香の彼氏が現れ、カメラを手にして優香の写真を撮る。彼氏にしか見せない優香の表情を目にして、璃子は特別な感情に気づく。
インスタントカメラのフィルムカウンターの残数と別れまでの時間を重ね合わせ、何気ない出来事で変化する女の子の刹那的な感情とその姿を描いた。特撮ドラマ「牙狼 GARO ハガネを継ぐ者」などで活躍するモデルで俳優の中澤実子が、主人公の璃子を演じた。「ディアーディアー」「馬の骨」などの製作・配給を手がけるオフィス桐生が開催した短編映画シナリオコンペの入選作品を集めたオムニバス上映「20祭」の1本として、2023年7月にも劇場公開された。2024年5月には、岡田深監督の「にびさびの巣」とあわせて、「ふたりのまち」と題した同時上映企画で劇場公開。
ネット上の声
- つかれたおじさんを泣かせて何がたのしいのですか?
- 映画最高、地元で応援します。
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間22分
- 監督安川徳寛
- 主演中澤実子
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直木賞作家・重松清の同名小説を浅野忠信、田中麗奈主演で映画化したヒューマンドラマ。中年サラリーマンの信と妻の奈苗はバツイチ同士で再婚し、奈苗の連れ子である2人の娘とともに幸せに暮らしていた。奈苗の妊娠が発覚し、長女が「本当のパパ」に会いたいと言いはじめる。前の父親である沢田とはDVが原因で離婚していたため、信と奈苗は長女が沢田と会うことに反対するが、長女は父親としての信の存在自体を辛辣な言葉で否定する。そんな長女を前妻との間に生まれた実の娘とつい比べてしまい、現在の家庭を維持することに疲弊した信は、新たに生まれる命の存在すらも否定したくなる心境になっていく。信役、奈苗役を浅野と田中が、奈苗の前夫役を宮藤官九郎、信の前妻役を寺島しのぶがそれぞれ演じる。監督は「幸せのパン」「繕い裁つ人」の三島有紀子。1996年の小説発表時から重松と映画化の約束を交わしていたという、荒井晴彦が脚本を担当した。
ネット上の声
- 男性と女性で観方が変わるのだろうか
- 人生は喜劇・・・と笑って前に進め
- 宮藤官九郎のスーツ姿で涙腺崩壊
- 何とも切ない日常家族風景
ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間127分
- 監督三島有紀子
- 主演浅野忠信
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ネット上の声
- 北木島の風景がすごい!
- 北木島に行きたくなる
- 猫ってところがミソ
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間66分
- 監督今関あきよし
- 主演鎌田らい樹
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狂言方大蔵流の能楽師・大藏基誠と康誠の実の親子が本人役で映画に初主演し、伝統芸能をモチーフに「伝えること」という普遍的なテーマを描いた人間ドラマ。小栗康平の助監督を務め、テレビドキュメンタリーなどを手がけてきた土井康一の初長編監督作。650年の伝統を持つ狂言方の家に生まれた大藏基誠は、幼いころに父や兄と訪れた山の稽古場に10歳の息子・康誠を連れてくる。基誠はかつて父が自分にしたように、稽古場の掃除などの手ほどきをしながら、時に厳しく息子に稽古をつけるが、康誠は普段よりも厳しさを増した父に戸惑い、稽古を投げ出しそうになる。そんなある日、近くに住む少女・咲子が稽古場を訪ねてくる。数年前に災害で両親を亡くした過去を持つ咲子は、自分より幼い康誠が懸命に稽古をしている姿に目を奪われる。連綿と続く狂言の伝道世界に生きる家族の歴史を背負った少年・康誠と、家族を失った少女・咲子は静かに交流し、そこから2人の心に小さな決意が芽生える。
ネット上の声
- 【”伝えるという事”狂言師を継ぐ決意をした幼き息子と父の日常の姿と稽古の姿を描いたドキュメンタリ―映画。歴史と伝統ある芸を極める決意は、年齢には関係ないのであろう。】
- 実在の狂言方の親子が本人役を本人が演じる、ドキュメンタリーのようなフィクション作
- なにかしら伝えたいことはあるのだろうなという演出はあるが、特に押し付けがましくな
- 狂言を少し理解しようと、それから民家と窓から見る雪景色に忘れかける日本の原風景を
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間72分
- 監督土井康一
- 主演大藏基誠