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「ハッピーアワー」「寝ても覚めても」の濱口竜介監督初の短編オムニバス。2021年・第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した。親友が「いま気になっている」と話題にした男が、2年前に別れた元カレだったと気づく「魔法(よりもっと不確か)」。50代にして芥川賞を受賞した大学教授に落第させられた男子学生が逆恨みから彼を陥れようと、女子学生を彼の研究室を訪ねさせる「扉は開けたままで」。仙台で20年ぶりに再会した2人の女性が、高校時代の思い出話に花を咲かせながら、現在の置かれた環境の違いから会話が次第にすれ違っていく「もう一度」。それぞれ「偶然」と「想像」という共通のテーマを持ちながら、異なる3編の物語から構成される。
ネット上の声
- 「ドライブ・マイ・カー」だけじゃない、濱口竜介監督の真骨頂
- 愛・性・人生をめぐる空虚な会話劇に寄り添えるかどうか
- 濱口監督らしい短編集にして堂々たるコント集
- 人は日常で演じている生き物
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間121分
- 監督濱口竜介
- 主演古川琴音
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上映時間317分の長編「ハッピーアワー」で、主演に起用した演技経験のない4人の女性たちにロカルノ国際映画祭最優秀女優賞をもたらすなど、挑戦的な作品を手がけ続けている濱口竜介監督による短編作品。17歳で死んだ三月は、それ以来、同級生の雄三にとり憑き、現世に留まっていた。そんなある日、亡くなった姉に捧げるドキュメンタリーを作っているという三月の妹・五月が、雄三のもとを訪れる。生前の姉の関係者に話を聞いて回っているという五月に、雄三は三月のことを話し始めるのだが……。「ハッピーアワー」劇場公開1周年を記念した濱口竜介監督の特集上映「ハッピー・ハマグチ・アワー」(2016年12月10日から東京・ポレポレ東中野ほか)で公開。
ネット上の声
- 完全にハマリュウのファンの子と化した
- 死んだ魂を憑依させるというイタコ的な設定から「演じる」という行為の異質さと普遍性
- なるほどピンマイクの使い方とか視線の演出とか凄かったけれど、技巧が全面に出過ぎて
- 最初、違和感があるけど、男と一緒にいる女を完全無視する女が出てきて物語の事情が呑
ヒューマンドラマ
- 製作年2015年
- 製作国日本
- 時間38分
- 監督濱口竜介
- 主演岡部尚
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長編「ブルー・ウインド・ブローズ」がベルリン国際映画祭、「わたくしどもは。」が東京国際映画祭で上映されるなど国内外で注目を集める富名哲也監督が、2013年に発表した短編映画。かつて東京・足立区の北千住にあった火力発電所の4本の煙突、通称「お化け煙突」をモチーフに、女子高生とバス運転手の不思議な恋の物語を描いた。
高校の卒業式の帰り道、ミドリはいつものようにバス停へと向かう。ひそかに思いを寄せているバスの運転手との時間も、その日が最後となる。そして、ミドリを乗せたバスが走り出すが……。
主演は、後に「ケイコ 目を澄ませて」で日本アカデミー賞の最優秀女優賞を受賞する岸井ゆきの。バスの運転手役に川口覚、謎めいた乗客役に玄理。2023年11月に「ブルー・ウインド・ブローズ」と併映で劇場公開。
ネット上の声
- バスってこんなに不気味だったっけ?伊藤潤二作品のようなホラーみのある作品で楽しめ
- 併映された「ブルー・ウインド・ブローズ」よりこちらのショートが先に上映された理由
- 現代の怪談話のような不気味さがありつつも、美しさが溢れる珠玉の短編
- タイトルとポスター?に惹かれて、
- 製作年2013年
- 製作国日本
- 時間17分
- 監督富名哲也
- 主演岸井ゆきの
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「闇のカーニバル」「聴かれた女」などで知られる山本政志監督が、すがるもののない不安定な現代社会に生きる人々の姿を、宗教団体の教祖になってしまった偽物の巫女を中心に描いたドラマ。東京・新宿のコリアンタウンで、軽くひと稼ぎをしようと巫女を始めた在日韓国人のミンジョン。水や緑からメッセージを聞きとるという彼女に救いを求める人々は後を絶たず、やがてその集まりはミンジョンを教祖と仰ぐ宗教団体「真教・神の水」となる。後戻りのできない状況になってしまい、救済を求めてくる信者たちに苦悩するミンジョンだったが、次第に偽物だった宗教にも心が宿り、ミンジョンは不安定な現代社会を救おうと大いなる祈りをささげはじめる。2013年には、山本監督がプロデュースする実践映画塾「シネマ☆インパクト」の第3弾で、本作の序章にあたる短編「水を聞く プロローグ」も製作されている。
ネット上の声
- 2014年キネマ旬報9位は過小評価だ
- 済州島の歴史秘話が興味深かった
- ドロドロの展開でおもしろい
- とても面白かったです。
ヒューマンドラマ
- 製作年2014年
- 製作国日本
- 時間129分
- 監督山本政志
- 主演玄里
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「バベル」「パシフィック・リム」の菊地凛子がアンドロイドの靴職人役を演じ、遠い未来で「欲望」という感情を取り戻してしまったアンドロイドたちが引き起こす物語を描いた短編ファンタジー。人間の果てなき欲望によって世界が滅びそうになり、人々は世界を救うため自らアンドロイドになった。それから長い年月を経たある日、一部のアンドロイドがエラーを起こし「欲望」を取り戻してしまう。アンドロイドの靴職人Kai(カイ)は、自分にぴったりな靴をつくりたいという客のために完璧なハイヒールを完成させる。しかし実際に客が履いてみると、片方のサイズが少しだけ合わない。Kaiは客に解決を約束し、再びハイヒールと向き合うが……。Mr.ChildrenのMVなどを手掛けてきた半崎信朗がオープニングアニメーションを担当。衣装の一部をCHANELやMIHARA YASUHIROが特別協力した。
ネット上の声
- 30分映画なのに眠くなった。が,二度鑑賞
- この作品がわかる人は欲望の塊?
- スタイリッシュすぎていろいろわからない部分もあったけどそれでもキレイな映像で大き
- 上映時間わずか25分しかないので、映画館で映画を見るいつもの気構えでいると肩透か
ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間30分
- 監督イ・インチョル
- 主演菊地凛子
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「東京タラレバ娘」「海月姫」などの人気作を手がけ、「2PM」のファンとしても知られる東村アキコが「2PM」のジュノのために書き下ろした漫画原作を映画化。世界的な現代アーティストのネロが個展開催のため来日した。到着早々、ネロが密かに訪れたのは、彼の絵の盗作が置かれているとの噂がある温泉旅館だった。その旅館でネロは顔が瓜二つの韓国人留学生デウォンと出会い、ある目的のためにデウォンに自分との入れ替わりを依頼する。デウォンとして旅館に滞在を続けたネロは、旅館の跡取り娘かおりとの触れ合いの中で過去と向き合い、ネロとして脚光を浴びるデウォンは自身の未来を模索していく。ジュノがネロ役とデウォン役の二役を演じるほか、かおり役で谷村美月が出演。監督は「たとえ世界が終わっても」の野口照夫。
ネット上の声
- 東村アキコ先生×ジュノ🌹×ジュノ🌷
- 良くも悪くも東村アキコ
- 良くも悪くも東村アキコ
- ジュノ(2PM)邦画初出演✨
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督野口照夫
- 主演ジュノ
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ヒューマンドラマ
- 製作年2013年
- 製作国日本
- 時間31分
- 監督山本政志
- 主演玄里