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認知症の祖母の介護をすることになったソープ嬢の葛藤と、祖母と孫の結びつきをコミカルに描いた人間ドラマ。永六輔の孫で「安楽死のススメ」で映画監督デビューした岡﨑育之介が、自身の祖母の話をもとにオリジナル脚本で手がけた。
ソープ店で働く加那はある日、母から一週間だけ認知症の祖母の介護を頼まれ、仕事でも祖母の介護でも「人の身体を洗う」というダブルワークの日々がスタートする。祖母・紀江は認知症のため孫の名前すら覚えていない状態のため、2人は会うたびに初対面のようなやりとりを繰り返す。どうせ話をしても忘れてしまう祖母に、親には隠している仕事のことを自由に打ち明けられることに気付いた加那は、そこから徐々に祖母との心の距離が縮まっていく。祖母の介護をする中で、それまで知ることがなかった祖母のこれまでの人生と孤独が垣間見え、加那は自分自身のことを見つめ直すようになる。
加那役を「暁闇」「窓辺にて」の中尾有伽、祖母・紀江役を歌手でコメディエンヌとしても定評のある研ナオコがそれぞれ演じる。
ネット上の声
- 「ソープ」は「介護」を生かすための道具立て?
- 認知症の人の姿
- 岡﨑育之介さんが監督・脚本・編集を担当し、中尾有伽さんと研ナオコさんのW主演した
- 岡崎育乃介監督『うおっしゅ』
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間115分
- 監督岡崎育之介
- 主演中尾有伽
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全てを失った男が始めた、終わりのないジョギング。奇妙な出会いが織りなす、不思議な人生再生物語。
会社をクビになり、妻と娘にも去られた中年男。絶望の淵で、彼はあてもなく走り始めた。それは、まるで渡り鳥のように、ただひたすら道を走り続けるジョギングの旅。道端で出会うのは、風変わりな人々ばかり。彼らとの奇妙な交流の中で、男は過去の自分と向き合い、忘れていた感情を少しずつ取り戻していく。ゴールも目的もないこの旅は、一体どこへ向かうのか。走り続けたその先に、彼が見つけるものとは。
ネット上の声
- 文化祭での映研の発表>インディーズ映画。
- 被写体への愛
- 2021 (61)
ヒューマンドラマ
- 製作年2015年
- 製作国日本
- 時間157分
- 監督鈴木卓爾
- 主演中川ゆかり
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神奈川県横浜市の本牧を舞台に、人生の岐路に立つ2人の女性が織りなすささやかな物語を描いたドラマ。濱口竜介監督の「偶然と想像」などで助監督を務めてきた深田隆之の初劇場公開作品。脚本家を目指すルイは、海外に行っている映画監督の恋人アツシの帰りを待ちながら、スカイプ越しの会話で2人の今後の新しい生活への計画に胸を躍らせていた。一方、舞台俳優として活動していた芽衣子は、精神疾患によっていまは舞台を離れ、カフェで働いているが……。横浜市出身の深田監督が、かつてはアメリカ軍の接収地としてその文化を吸収し、その後は鉄道計画のとん挫などにより陸の孤島となってしまった本牧を舞台に映画を撮ろうと考え、ロケーションからシナリオを発想して制作した。
ネット上の声
- かつて一緒に見た景色を、わたしは覚えていて、あなたは覚えていなかった
- さまよう惑星は未来を手繰り寄せる、不思議な感覚に包まれる作品
- 私は、私を、私が、私も
- スカイプ(テレビ電話)を利用して自分が相手に対して勝手に抱いた距離感を、あたかも
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督深田隆之
- 主演富岡英里子