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「せかいのおきく」「首」の寛一郎が主演を務め、北海道の大自然を背景にアイヌと和人との歴史を描いた人間ドラマ。
江戸時代前期。北海道南西部に位置する松前藩は、アイヌとの交易品を主な収入源としていた。松前藩士の息子である孝二郎と兄の栄之助は、アイヌとの交易で得た品を他藩に売る仕事をしている。ある日、栄之助は使用人・善助の不審な行動を見つけるが、そのせいで善助に殺されてしまう。復讐のため善助を追って蝦夷地へ向かった孝二郎は、そこで異なる文化や風習に触れ、それを理解することで自身の人生を見つめ直していく。
孝二郎の兄・栄之助を三浦貴大、復讐相手となる善助を和田正人、和人に反発心を抱くアイヌの青年を坂東龍汰、アイヌの村のリーダーを平野貴大、複雑な事情を抱えるアイヌの女性をサヘル・ローズが演じた。「結婚できない男」「梅ちゃん先生」などの人気テレビドラマを手がけてきた尾崎将也が脚本を担当し、「タイムスクープハンター」シリーズの中尾浩之監督がメガホンをとった。
※タイトル「シサム」の「ム」は小文字が正式表記。
時代劇
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間114分
- 監督中尾浩之
- 主演寛一郎
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「火花」で芥川賞を受賞した又吉直樹の2作目となる同名小説を、主演・山崎賢人、ヒロイン・松岡茉優、行定勲監督のメガホンで映画化。中学からの友人と立ち上げた劇団で脚本家兼演出家を担う永田。しかし、永田の作り上げる前衛的な作風は酷評され、客足も伸びず、ついに劇団員たちも永田を見放し、劇団は解散状態となってしまう。厳しい現実と理想とする演劇のはざまで悩む永田は、言いようのない孤独と戦っていた。そんなある日、永田は自分と同じスニーカーを履いている沙希を見かけ、彼女に声をかける。沙希は女優になる夢を抱いて上京し、服飾の大学に通っている学生だった。こうして2人の恋ははじまり、お金のない永田が沙希の部屋に転がり込む形で2人の生活がスタートする。沙希は自分の夢を重ねるかのように永田を応援し、永田も自分を理解し支えてくれる沙希を大切に思いながら、理想と現実と間を埋めるかのようにますます演劇にのめりこんでいく。
ネット上の声
- 「舞台」が好き「役者」が好き「リアリティー」が好き等、気になる要素があれば是非見てみてほしい作品
- メタ化の仕掛けが行定勲監督らしい
- 2020年を代表する意欲作
- 山崎賢人の汚れた目
ヒューマンドラマ
- 製作年2020年
- 製作国日本
- 時間136分
- 監督行定勲
- 主演山﨑賢人
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「北のカナリアたち」「冬薔薇(ふゆそうび)」などの阪本順治監督が、黒木華を主演に迎えて送る青春時代劇。
江戸時代末期、厳しい現実にくじけそうになりながらも心を通わせることを諦めない若者たちの姿を、墨絵のように美しいモノクロ映像で描き出す。武家育ちである22歳のおきくは、現在は寺子屋で子どもたちに読み書きを教えながら、父と2人で貧乏長屋に暮らしていた。ある雨の日、彼女は厠のひさしの下で雨宿りをしていた紙屑拾いの中次と下肥買いの矢亮と出会う。つらい人生を懸命に生きる3人は次第に心を通わせていくが、おきくはある悲惨な事件に巻き込まれ、喉を切られて声を失ってしまう。
中次を寛一郎、矢亮を池松壮亮が演じ、佐藤浩市、眞木蔵人、石橋蓮司が共演。
ネット上の声
- 『おきく』と言えば番町皿屋敷ですね。落語にも有りますぜ。兄貴♥
- (注:映画の性質上、汚い言葉が飛び交います)
- うんこがリアルにたくさん作られてました
- これはモノクロで観たから見られたかも…
時代劇
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間90分
- 監督阪本順治
- 主演黒木華
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「64 ロクヨン」の瀬々敬久監督が、「ヘヴンズ ストーリー」以来8年ぶりとなる自身のオリジナル企画として手がけた青春群像劇。大正末期、人びとが閉塞感にあえぐ関東大震災直後の日本。ある日、東京近郊に女力士たちに交じって、元遊女などワケあり娘が集う女相撲の一座「玉岩興行」がやって来る。新人力士の花菊は、夫の暴力に耐えかねて家出をして女相撲に加わり、「強くなって自分の力で生きたい」という一心で厳しい練習を重ねていた。興行当日、会場には師と仰ぐ思想家の大杉栄が殺害され、その復讐を画策するためにこの地に流れ着いた中濱鐵と古田大次郎らアナキスト・グループ「ギロチン社」の若者たちの姿があった。「格差のない平等な社会」を標榜する彼らは、女力士たちの戦いぶりに魅了され、彼女たちと行動を共にするようになる。新人力士・花菊役の木竜麻生のほか、東出昌大、寛一郎、韓英恵らが出演。ナレーションを永瀬正敏が務める。
ネット上の声
- 平成末期の今だからこそ、観て考えたい映画
- 女相撲のシーンは面白くてかっこよくて好き
- 日本映画人のプライドを刻む渾身の傑作
- 時代の雰囲気みたいなものが知れた
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間189分
- 監督瀬々敬久
- 主演木竜麻生
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初監督作「あみこ」でベルリン国際映画祭フォーラム部門に史上最年少で招待されるなど高く評価された山中瑶子が監督・脚本を手がけ、「あんのこと」の河合優実を主演に迎えて撮りあげた青春ドラマ。現代日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描き、2024年・第77回カンヌ国際映画祭の監督週間で国際映画批評家連盟賞を受賞した。
21歳のカナにとって将来について考えるのはあまりにも退屈で、自分が人生に何を求めているのかさえわからない。何に対しても情熱を持てず、恋愛ですらただの暇つぶしに過ぎなかった。同棲している恋人ホンダは家賃を払ったり料理を作ったりして彼女を喜ばせようとするが、カナは自信家のクリエイター、ハヤシとの関係を深めていくうちに、ホンダの存在を重荷に感じるようになる。
「猿楽町で会いましょう」「サマーフィルムにのって」の金子大地がハヤシ、「せかいのおきく」「プロミスト・ランド」の寛一郎がホンダを演じ、新谷ゆづみ、中島歩、唐田えりか、渋谷采郁が共演。
ネット上の声
- 根深い男社会への不服を全身で表すカナに、ぐいぐい突かれる痛みと快感
- 戦いに疲れ、傷つき、怒るヒロインは大都会のヌーなのか?
- 現代を砂漠にするのはまだ早い
- 眺める人生、眺められる人生
ヒューマンドラマ
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間137分
- 監督山中瑶子
- 主演河合優実
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川口市が埼玉県と共催する「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」15周年を記念し、世界6大マラソンを走破した実在する川口市民ランナー・古市武さんの姿に感化された人びとを描く、川口市を舞台にした人間ドラマ。訳あって犯罪に手を染めてしまった翔太は、警察に追われて逃げこんだ民家で老婦人・多笑に孫だと勘違いされてしまう。成り行き上、翔太はその家に住むこととなったが、数日後に訪ねてきた多笑の孫・佳織と鉢合わせに。ある晩、世界6大マラソンを走破した高齢の市民ランナーの話題がラジオから聞こえ、翔太は佳織からマラソン大会の参加をけしかけられる。翔太役を寛一郎、佳織役を山下リオ、多笑役を松原智恵子がそれぞれ演じ、浅田美代子、長谷川初範、菜葉菜、辻本祐樹らが脇を固める。
ネット上の声
- 何を勘違いしたのか?
- 癒やされる映画
- 寛一郎を見よ
- 寛一郎を見よ
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間90分
- 監督中泉裕矢
- 主演寛一郎
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東野圭吾の同名ベストセラー小説を、「Hey! Say! JUMP」の山田涼介と名優・西田敏行の共演で実写映画化。過去と現在が繋がる不思議な雑貨店を舞台に、現実に背を向けて生きてきた青年と悩み相談を請け負う雑貨店主の時空を超えた交流を描く。2012年。養護施設出身の敦也は、幼なじみの翔太や幸平と悪事を働いて1軒の廃屋に逃げ込む。そこは、かつて町の人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」だった。現在はもう廃業しているはずの店内で一夜を過ごすことに決める3人だったが、深夜、シャッターの郵便受けに何かが投げ込まれたことに気づく。投げ込まれていたのは1980年に書かれた悩み相談の手紙で、敦也たちは戸惑いながらも、当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くことに。やがて、この雑貨店と浪矢の意外な秘密が明らかになり……。監督は「余命1ヶ月の花嫁」の廣木隆一。
ネット上の声
- 誰かが誰かの背中を押していく感動作
- 大切な宝箱から蘇る応援ストーリー
- 案の定、過大広告に騙されました。
- クリーンなラストに魅了される
ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間129分
- 監督廣木隆一
- 主演山田涼介
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「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の結木滉星が主演を務める忍者アクション。寛一郎主演の「下忍 赤い影」の前日譚にあたる。倒幕を狙う薩摩藩士たちの狼藉によって庶民の暮らしが脅かされていた幕末。琉球武術の使い手である尚は、薩摩藩士・隆正との争いの果てに江戸に流れ着いた。そこである女郎屋に売られた少女・千と出会った尚だったが、その裏には西郷隆盛からの指令で江戸の動乱に拍車をかけたい隆正の存在があった。尚は因縁の相手である隆正との再会によって心をたぎらせ、そんな尚に勝海舟は、時代変革のために働くよう密命を下す。「キングダム」などにも出演したアクション俳優の坂口拓がアクション監修を担当。「下忍 赤い影」の主人公・竜を演じた寛一郎も出演。
ネット上の声
- 低予算手抜き
- アクションは凄いけど
- 下忍?非公忍?
- まぁまぁ想像通りだけどね・・お遊戯だ!カメラだけは上手いな、それだけ
時代劇
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間88分
- 監督山口義高
- 主演結木滉星
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第158回芥川賞候補になった木村紅美の小説「雪子さんの足音」を、吉行和子の主演で映画化。「月光荘」という名の洋館で2階を下宿人に貸している大家の川島雪子は、放蕩息子の死をきっかけに月光荘の大部屋ををサロンとして開放する。サロンの常連でテレフォンオペレーターをしている小野田香織は、肉親や職場の人間関係に対して屈折した感情を抱いていた。ある日、香織は男子大学生の湯佐薫をサロンに招き、その日から夕食会や部屋への食事の出前、ぽち袋に入ったお小遣いなど、雪子と香織の過剰なまでの善意と援助が薫に向けられる。やがて薫は月光荘から逃げ出してしまうが、それから20年が過ぎ、雪子が孤独死したということを知った薫は、再び月光荘を訪れようとする。監督は「百合子、ダスヴィダーニヤ」の浜野佐知。吉行のほか香織役で菜葉菜、薫役で寛一郎が共演。寛一郎の父でもある名優・佐藤浩市が友情出演している。
ネット上の声
- 終わったらごはんが食べたくなります。とくにうどん。
- じわじわと具現化される普通の人の欲望の様か?
- イケメンの困り顔バリエーションを堪能
- 吉行和子さんが、エロ恐かわいい!
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間112分
- 監督浜野佐知
- 主演吉行和子
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「ヘルタースケルター」「リバーズ・エッジ」など、1980~90年代にかけて数多くの人気作品を送り出した漫画家の岡崎京子が94年に発表した「チワワちゃん」を実写映画化。SNSが普及した現代の東京を舞台に、門脇麦、成田凌、寛一郎、玉城ティナ、吉田志織、村上虹郎らが演じる若者たちが繰り広げる青春を描いた群像劇。監督は、自主映画「SLUM-POLIS」などで注目され、「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ」で商業デビューした弱冠27歳の新鋭・二宮健。ある若者グループのマスコット的存在で「チワワ」と呼ばれていた女性が、バラバラ遺体となって東京湾で発見される。チワワの元彼や親友など残された仲間たちは、それぞれがチワワとの思い出を語り出すが、そこで明らかになったのは、チワワの本名も境遇を誰も知らないまま、毎日バカ騒ぎをしていたということだった。
ネット上の声
- この楽しい時間が続くって思った時が、もうみんなで集まらないってことの予兆なんだよ
- 若者が身近な人の死をどう理解し、乗り越えるかについての話
- わからないことだらけでも、生きていたいよ
- 初めの方は???、後半は惹き込まれる
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間104分
- 監督二宮健
- 主演門脇麦
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「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「菊とギロチン」などに出演した若手俳優の寛一郎が主演を務めた忍者アクション。武士による統治が終わりを告げようとしている幕末、忍者の存在もすでに時代遅れのものとなっていた。忍者組織の最下層である「下忍」の出身で、抜け忍となり江戸で暮らしていた竜は、ある日、勝海舟によって出自を見抜かれ、忍として「江戸に嫁いだ薩摩藩の姫・静を奪い返して国に送り戻す」という任務を受けることに。そして、そんな竜と静の背後には、謎の琉球武術の使い手である尚が追っ手として迫るが……。アクション監督・俳優として名をはせる坂口拓がアクション監修を担当。ヒロインとなる静役は「くちびるに歌を」「相棒 劇場版IV 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」の山口まゆ。追っ手となる尚を演じるのは、「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の結木滉星。
ネット上の声
- 爽快アクション
- 忍ばない忍
- アクションを気にする前にお芝居のワークショップを徹底的にやりなさい
- 「下忍〜青い影〜」を先にみてしまったのですが、
時代劇
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間88分
- 監督山口義高
- 主演寛一郎
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作家・飯嶋和一が1983年に発表した小説「プロミスト・ランド」を映画化し、東北地方を舞台に禁じられた熊狩りに挑む2人の若者を描いたドラマ。
マタギの伝統を受け継ぐ東北の山間の町。高校卒業後に家業の鶏舎を継いだ20歳の信行は、この土地の閉鎖的な暮らしにうんざりしながらも流されるまま日々を過ごしていた。ある日、役所から今年の熊狩りを禁止する通達が届く。違反すれば密猟とみなされ、マタギとして生きる道を閉ざされてしまう。町のマタギ衆は仕方なく決定に従うが、信行の兄貴分である礼二郎は頑なに拒み続ける。やがて礼二郎は信行を呼び出し、2人だけで熊狩りに挑む秘密の計画を打ち明ける。
「福田村事件」「半世界」の杉田雷鱗が信行、「せかいのおきく」「首」の寛一郎が礼二郎を演じた。本作の舞台でもある山形県庄内地方のマタギ衆に密着したドキュメンタリー「MATAGI マタギ」の飯島将史監督が長編劇映画初メガホンをとった。
ネット上の声
- 淡々とした会話劇の中で、若者たちと自然との距離感が滲み出てくる
- 【マタギの誇りを護る二人の若者の姿を描いた作品。】
- こんな映画があってもいい
- 雰囲気と役者は抜群!
ヒューマンドラマ
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間89分
- 監督飯島将史
- 主演杉田雷麟