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「舟を編む」の石井裕也監督が宮沢りえを主演に迎え、実際に起きた障がい者殺傷事件をモチーフにした辺見庸の同名小説を映画化。
夫と2人で慎ましく暮らす元有名作家の堂島洋子は、森の奥深くにある重度障がい者施設で働きはじめる。そこで彼女は、作家志望の陽子や絵の好きな青年さとくんといった同僚たち、そして光の届かない部屋でベッドに横たわったまま動かない、きーちゃんと呼ばれる入所者と出会う。洋子は自分と生年月日が一緒のきーちゃんのことをどこか他人だと思えず親身に接するようになるが、その一方で他の職員による入所者へのひどい扱いや暴力を目の当たりにする。そんな理不尽な状況に憤るさとくんは、正義感や使命感を徐々に増幅させていき……。
洋子の夫・昌平をオダギリジョー、同僚のさとくんを磯村勇斗、陽子を二階堂ふみが演じる。
ネット上の声
- 彼が切り取って残した「あの部分」は、彼の心中そのものなのか。
- さとくんというアンチテーゼを生んだ社会=私たち
- 障害を持つ子供さんの家族は…
- ずっと記憶に残るであろう映画
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間144分
- 監督石井裕也
- 主演宮沢りえ
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罪を犯した前科者たちの更生、社会復帰を目指して奮闘する保護司の姿を描いた同名漫画(原作・香川まさひと/作画・月島冬二)を、「あゝ、荒野」の岸善幸監督のメガホン、有村架純と森田剛の共演で映画化。保護司を始めて3年となる阿川佳代は、この仕事にやりがいを感じ、さまざまな前科者のために奔走する日々を送っていた。彼女が担当する物静かな前科者の工藤誠は順調な更生生活を送り、佳代も誠が社会人として自立する日を楽しみにしていた。そんな誠が忽然と姿を消し、ふたたび警察に追われる身となってしまう。一方その頃、連続殺人事件が発生する。捜査が進むにつれ佳代の過去や、彼女が保護司という仕事を選んだ理由が次第に明らかになっていく。佳代役を有村、誠役をこれが6年ぶりの映画出演となる森田が演じるほか、磯村勇斗、リリー・フランキー、木村多江らが顔をそろえる。主人公・佳代が新人保護司として奮闘し、成長する姿を描く連続ドラマ版「前科者 新米保護司・阿川佳代」(全6話)が2021年11月にWOWOWで放送。その後の公開となる映画版は、原作にないオリジナルストーリーで描かれる。
ネット上の声
- 「寄り添う人がいたら、犯罪を犯さなかったかもしれない」大事な事だよ...
- 綺麗事ではなく再生しようという前向きなパワーをもらえる応援作
- 誰もがやり直せる優しい世界に必要な人間
- 保護司という仕事を世に認知された作品
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間133分
- 監督岸善幸
- 主演有村架純
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「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」の荻上直子が監督・脚本を手がけ、震災、老々介護、新興宗教、障害者差別といった現代社会が抱える問題に次々と翻弄される家族の姿を描いた人間ドラマ。
須藤依子は「緑命会」という新興宗教を信仰し、祈りと勉強会に励みながら心穏やかな日々を過ごしていた。そんなある日、十数年前に失踪した夫・修が突然帰ってくる。自分の父の介護を依子に押しつけたままいなくなった修は、がんになったので治療費を援助してほしいという。さらに息子・拓哉は障害のある恋人を結婚相手として連れ帰り、パート先では理不尽な客に罵倒されるなど、自分ではどうしようもない苦難が次々と依子に降りかかる。湧きあがってくる黒い感情を、宗教にすがることで必死に押さえつけようとする依子だったが……。
主人公・依子を筒井真理子、夫・修を光石研、息子・拓哉を磯村勇斗が演じた。
ネット上の声
- 居場所から逃げられない女性の心情リアル
- もう二度とあの頃には戻れない家族の肖像
- 筒井真理子劇場(ホラー風味を添えて)
- 筒井真理子さんの圧巻の演技がお見事
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間120分
- 監督荻上直子
- 主演筒井真理子
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第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウの同名ベストセラー小説を、稲垣吾郎と新垣結衣の共演で映画化。「あゝ、荒野」の監督・岸善幸と脚本家・港岳彦が再タッグを組み、家庭環境、性的指向、容姿などさまざまな“選べない”背景を持つ人々の人生が、ある事件をきっかけに交差する姿を描く。
横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、不登校になった息子の教育方針をめぐり妻と衝突を繰り返している。広島のショッピングモールで契約社員として働きながら実家で代わり映えのない日々を過ごす桐生夏月は、中学の時に転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。大学のダンスサークルに所属する諸橋大也は準ミスターに選ばれるほどの容姿だが、心を誰にも開かずにいる。学園祭実行委員としてダイバーシティフェスを企画した神戸八重子は、大也のダンスサークルに出演を依頼する。
啓喜を稲垣、夏月を新垣が演じ、佳道役で磯村勇斗、大也役で佐藤寛太、八重子役で東野絢香が共演。第36回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最優秀監督賞および観客賞を受賞した。
ネット上の声
- 透明感のある生々しさ。現代社会を捉えたひとつの写し鏡として。
- 「多様性」と言いながら一つの方向に導こうとするのは誰か
- そのひと、ひとりじゃなかったらいいね
- 欲望や嗜好に“正しさ”はあるのか
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間134分
- 監督岸善幸
- 主演稲垣吾郎
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「佐々木、イン、マイマイン」が評判を集めた内山拓也監督が日本、フランス、韓国、香港合作で手がけた商業長編デビュー作。
亡くなった父の借金を返済し、難病を患う母の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働く風間彩人。父の背を追って始めた総合格闘技の選手となった弟の壮平も、借金返済と介護を担いながら、練習に明け暮れる日々を送っている。そんな息の詰まるような日常のなかでも、恋人である日向との小さな幸せを掴みたいという思いが、彩人のかすかな希望だった。しかし、彩人の親友である大和の結婚を祝う幸せな宴会が開かれた夜、思いもよらない暴力によって、彼らのささやかな日常がもろくも奪われてしまう。
彩人役を磯村勇斗、日向役を岸井ゆきの、壮平役を福山翔大、大和役を染谷将太がそれぞれ演じるほか、霧島れいか、滝藤賢一、豊原功補らが脇を固める。
ネット上の声
- 演技は素晴らしかったが…
- 主人公の彩人はなぜ黙々と亡くなった父の借金を返しているのだろうか
- 強さが描きたかったと言うけど
- 気になるところが多すぎる
ヒューマンドラマ
- 製作年2024年
- 製作国日本,フランス,韓国,香港
- 時間119分
- 監督内山拓也
- 主演磯村勇斗
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理想を掲げ、眼魔の世界へと旅立ったマコトとアランたち。だがアランの計画は進展せず、市民たちの不満の声は高まる一方だった。そんななか、突如眼魔世界の創世メンバーのひとり・ダントンが現れ市民を魅了、マコトも次第にダントンに傾倒していく。
ネット上の声
- タマゴの歌、恥ずい。ほっぺ赤くなる///
- Vシネマだから実現可能な最高傑作
- シスコン兄貴とたこ焼き王子が主人公の本編の明るいイメージからドン引きするくらいダ
- ゴーストはリアタイで観てたけどVシネは長らく未視聴だったのでようやく
仮面ライダー、 特撮
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督上堀内佳寿也
- 主演山本涼介
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これが長編デビュー作となる早川千絵監督が、是枝裕和監督が総合監修を務めたオムニバス映画「十年 Ten Years Japan」の一編として発表した短編「PLAN75」を自ら長編化。75歳以上が自ら生死を選択できる制度が施行された近未来の日本を舞台に、その制度に翻弄される人々の行く末を描く。少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度「プラン75」が国会で可決・施行され、当初は様々な議論を呼んだものの、超高齢化社会の問題解決策として世間に受け入れらた。夫と死別し、ひとり静かに暮らす78歳の角谷ミチは、ホテルの客室清掃員として働いていたが、ある日突然、高齢を理由に解雇されてしまう。住む場所も失いそうになった彼女は、「プラン75」の申請を検討し始める。一方、市役所の「プラン75」申請窓口で働くヒロムや、死を選んだお年寄りにその日が来るまでサポートするコールセンタースタッフの瑶子らは、「プラン75」という制度の在り方に疑問を抱くようになる。年齢による命の線引きというセンセーショナルな題材を細やかな演出とともに描き、初長編監督作にして第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品。初長編作品に与えられるカメラドールのスペシャルメンション(次点)に選ばれた。ミチ役で倍賞千恵子が主演。磯村勇斗、たかお鷹、河合優実らが共演する。
ネット上の声
- 焦燥感と行き場のない怒りで心が痛い。
- 想像と解釈を喚起する「余白」の巧みさ
- 設定と演出とキャスティングの妙
- 生死の選択をめぐる「ざわつき」
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本,フランス,フィリピン,カタール
- 時間112分
- 監督早川千絵
- 主演倍賞千恵子
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「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が阿部寛を主演に迎えたヒューマンドラマ。警察音楽隊のフラッシュモブ演奏に着想を得た内田監督が、最前線の刑事から警察音楽隊に異動させられた男の奮闘をオリジナル脚本で描き出す。
部下に厳しく、犯人逮捕のためなら手段を問わない捜査一課のベテラン刑事・成瀬司。高齢者を狙ったアポ電強盗事件を捜査する中で、令状も取らず強引な捜査を繰り返した結果、広報課内の音楽隊への異動を言い渡されてしまう。不本意ながらも音楽隊を訪れる成瀬だったが、そこにいたのは覇気のない隊員ばかりで……。
音楽隊のトランペット奏者・来島春子を清野菜名、サックス奏者・北村裕司を高杉真宙、捜査一課の若手刑事・坂本祥太を磯村勇斗が演じる。
ネット上の声
- 清野菜名の「嫌な奴!」は、“耳すま”つながりのネタ?
- 豊かなハーモニーと人間模様に満ちた骨太ドラマ
- 警察音楽隊を侮るなかれ
- 何かをきっかけに生き方とか考え方とか人との接し方とかが前向きになっていく系は好き
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督内田英治
- 主演阿部寛
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人間の体を変形させることで動物たちの体の仕組みをひも解いた異色の動物図鑑「カメの甲羅はあばら骨」を劇場アニメ化。
高校2年生・カメ田カメ郎は、本音をあばら骨の中に隠したまま、冴えない学校生活を送っていた。そんな彼にとって、自分とは正反対の明るい性格を持つクラスメイト・カエル川エル隆だけが唯一の気を許せる存在だ。ある日、スクールカースト底辺にいた彼らの日常を覆す出来事が起こる。
「映画大好きポンポさん」で声優に初挑戦して主演を務めた清水尋也が主人公・カメ田の声を担当し、実写映画「東京リベンジャーズ」の磯村勇斗がカエル川役で声優に初挑戦。ショートアニメ「貝社員」シリーズのモリ・マサが監督を務め、「チーム・バチスタ」シリーズの田中眞一が脚本を担当。
ネット上の声
- 映画館で予告編を見て尖りまくっているなと思ったアニメ
- 「学園生活」
- ビジュアルとは裏腹にしっかりとしたストーリー構成・キャラクターの内面の奥行きの深
- 動物骨格を人間に置換したキャラクターたちの「ミッドサマー」な奇祭から始まるから、
アニメ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間68分
- 監督モリ・マサ
- 主演清水尋也
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漫画家・山本直樹がカルトの世界を通して人間の欲望をあぶり出した同名コミックを、「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫監督が実写映画化。とある無人島で暮らす2人の男と1人の女。宗教的な団体・ニコニコ人生センターに所属する彼らは、互いをオペレーター、副議長、議長と呼び合い共同生活を送っている。瞑想、見た夢の報告、テレパシーの実験など、メールで送られてくる様々な指令を実行しながら、時折届くわずかな食料でギリギリの生活を保つ日々。それは俗世の汚れを浄化し、安住の地を目指すための修行とされていた。そんな彼らの日常はほんの些細な問題から綻びを見せはじめ、互いの本能と欲望が暴き出されていく。「ヤクザと家族 The Family」「東京リベンジャーズ」など話題作への出演が続く磯村勇斗が映画初主演を務め、「かくも長き道のり」の北村優衣、「罪の声」の宇野祥平が共演。
ネット上の声
- 面白かったけど、果たして純粋に面白いと言えるのか。ほぼポルノ映画です。
- 意識を欲から遠ざけ過ぎると、思考に正当性を持たせようと暴走してしまう
- 不条理ピンク映画!ネタバレになるので予告を見ないことを勧めます。
- タイミング的に薄気味悪さ2割増し
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間118分
- 監督城定秀夫
- 主演磯村勇斗
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「凶悪」「孤狼の血」などを送り出してきた白石和彌監督が初プロデュースを手がけ、生田斗真を主演に迎えて送る人間ドラマ。作家・河林満の名編「渇水」を原作に、心の渇きにもがく水道局職員の男が幼い姉妹との交流を通して生きる希望を取り戻していく姿を描く。
市の水道局に勤める岩切俊作は、水道料金を滞納している家庭や店舗を回り、料金徴収および水道を停止する「停水執行」の業務に就いていた。日照り続きの夏、市内に給水制限が発令される中、貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々を送る俊作。妻子との別居生活も長く続き、心の渇きは強くなるばかりだった。そんな折、業務中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会った彼は、その姉妹を自分の子どもと重ね合わせ、救いの手を差し伸べる。
監督は、岩井俊二監督作や宮藤官九郎監督作で助監督を務めてきた高橋正弥。
ネット上の声
- 水道料金滞納世帯に赴き、給水停止を執行する水道局員。心の葛藤と動き...
- 原作・河林満、髙橋正弥監督、姉役・山﨑七海を覚えておきたい
- 30年前の設定を現代社会に持ってくるから…
- 予告で傑作を謳うのは大概そうでもない
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督高橋正弥
- 主演生田斗真