「ルナ・パパ」「少年、機関車に乗る」などで知られ、6本の長編を残して2015年に49歳で他界したタジキスタンの名匠バフティヤル・フドイナザーロフが、グッチの高級スーツを着て夢をかなえようと奮闘する少年たちの姿を描いたドラマ。
黒海をのぞむ港町。寂れた住宅街に暮らすシティル、ゲカ、ダンボの3人の少年は、ある日、富裕層が暮らすエリアに足を伸ばし、そこでショーウインドーに飾られたグッチ(GUCCI)のスーツと出合う。スーツは3人にとって夢の象徴となり、努力と多少の強引さでなんとかそのスーツを手に入れた彼らは、交代でスーツを着て、それぞれの夢をかなえようとする。しかし、そんな少年たちの運命は思いがけない方向に進んでいく。
フドイナザーロフ監督が初めてタジキスタンを離れ、クリミア半島を舞台に描いた作品。2003年・第16回東京国際映画祭で審査員特別賞と優秀芸術貢献賞の2冠に輝いた。その後は日本で上映される機会がなかったが、2023年に特集上映「再発見!フドイナザーロフ ゆかいで切ない夢の旅」(23年6月5日~/東京・ユーロスペースほか)にて劇場初公開が実現。
ネット上の声
- クリミア半島と黒海のロケーションが美しい。
- タジキスタンという違う惑星
- 非常に壺。
ヒューマンドラマ
- 製作年2003年
- 製作国ロシア,ウクライナ,ドイツ,フランス
- 時間92分
- 監督バフティヤル・フドイナザーロフ
- 主演アレクサンドル・ヤツェンコ