度重なる紛争など混沌が続くセルビア社会を背景に、鬱屈した思いを抱えながら自分のアイデンティティを探る若者たちの苦悩や怒りを繊細に描き、世界各地の映画祭で注目された青春ドラマ。仕事も目標も持たず退屈な日々を送っていた仮釈放中の青年ルカは、仲間たちと地元のサッカーチームを応援しながら飲み騒ぐことだけが唯一の楽しみだった。ある日、自宅に来た社会福祉士により、コソボ紛争で失踪した父が生きていることを知る。しかし、母はそのことを隠し続けていた。やがて首都ベオグラードでコソボ独立反対デモに参加したルカは、ただ暴れるだけの仲間たちの姿に違和感を覚え、父に会うためバスに飛び乗る。監督・脚本は、本作が長編映画デビューとなるセルビアの新鋭イバン・イキッチ。キャストには作品の舞台となった小さな街でスカウトした不良グループを起用し、ドキュメンタリーのようなリアルな姿が映し出される。
ネット上の声
- 教育の力は大きい!希望はなくとも生きろ!
- この風、この匂い、この肌ざわり
- この風、この匂い、この肌ざわり
- パンクな映画だ。 何も起きない。何も上手くいかない。抑鬱、出口なし...
ヒューマンドラマ
- 製作年2014年
- 製作国セルビア,モンテネグロ,スロバキア
- 時間87分
- 監督イヴァン・イキッチ
- 主演ジェリコ・マルコヴィッチ