日本神話に登場する幻の織物・倭文(しづり)に着目し、「衣」の神秘的な始源をたどったドキュメンタリー。
邪悪なものをはらい、身体を守護する神聖な力を持っていたという幻の織物・倭文。その力の源について解き明かす鍵は、衣服の始源を担った「カジの木」にあった。中国南部を原産とするカジの木のルーツをさかのぼり、台湾、インドネシアのスラウェシ島、南太平洋のパプアニューギニアへと旅していく。さらに日本各地で倭文の痕跡を追っていくと、古代国家の重要な謎が明らかになる。現代の織物作家たちが倭文の創造的復元に取り組む姿も映し出す。
「チロンヌプカムイ イオマンテ」など映像作品と文筆によって独自の“映像民俗学”を開拓してきた北村皆雄監督が、5年の歳月をかけて本作を完成させた。謎めいた日本神話の再現映像には、大駱駝艦主宰の麿赤兒と俳優としても活躍するアーティストのコムアイが出演。モデルの冨永愛が語りを担当。
ネット上の声
- 日本の手仕事の美しさに感動。静かだけど、心に深く残る映画でした。こういう作品は大切にしたいですね。
- 全然知らない世界だったけど、面白かった!
- 映像は綺麗だけど、少し単調で眠くなってしまったかな…。
- 素材から布になるまでの過程が丁寧で、作り手の想いが伝わってきて涙が出そうになった。素晴らしいドキュメンタリー。
ドキュメンタリー
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督北村皆雄
- 主演麿赤兒