ロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ監督が、ルーブル美術館を主役に据え、人類の芸術と戦争の歴史を紐解く。ソクーロフ監督自身と、美術品を運ぶ途上で船が嵐に遭っている「船長」によるSkypeでの通信を描いた「現在」。第2次世界大戦中、ドイツ軍のパリ市外侵攻に伴い、ルーブルから美術品の大疎開を敢行したジャック・ジョジャール館長と、美術品保護の責任者としてパリに派遣されたナチス高官・メッテルニヒ伯爵の対話を描いた「1938年~1940年」。諸国から略奪した美術品をルーブルに収容した、フランス皇帝「ナポレオン1世」と、「民衆を率いる自由の女神」で描かれるフランスの象徴「マリアンヌ」が語り出す「時間の狭間」。実際のルーブル美術館で撮影し、現在と過去を往来した3つのエピソードで構成され、12世紀から現在にいたるまで要塞、宮殿、美術館と形を変えながら、そのすべてを見てきたルーブル美術館の「記憶」をたどっていく。
ネット上の声
- エルミタージュ幻想やファウストなどで知られるアレクサンドルソクーロフの作品
- プロイセン人が居たようだが?byナポレオン
- モンタージュとしてのドキュメンタリー
- ちょっと導入部がわかりにくかった
ドキュメンタリー
- 製作年2015年
- 製作国フランス,ドイツ,オランダ
- 時間88分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演ルイ=ド・ドゥ・ランクザン