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妻を亡くした舞台演出家と、寡黙な専属ドライバー。愛車で過ごす静かな時間の中で見つける、魂の再生の物語。
舞台俳優であり演出家の家福悠介。彼は、脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていたが、彼女は突然の死でこの世を去る。二年後、演劇祭の演出のため広島へ向かった家福は、寡黙な専属ドライバー、みさきと出会う。愛車サーブ900での移動を重ねるうち、それまで誰にも明かすことのなかった亡き妻の秘密や自身の心の傷と向き合い始める家福。そして、みさきもまた、心の奥に消せない過去を抱えていた。閉ざされた車内という空間で交錯する二つの魂。喪失と希望、そして再生を描く、静かで深い人間ドラマ。
ネット上の声
- 多言語の読み合わせで物語が少しずつ動いていくワークショップ
- 演劇要素や多言語に没入できないもどかしさ
- 2020年代を代表する、“事件”ともいえる1作
- それぞれの旅、それぞれの物語
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間179分
- 監督濱口竜介
- 主演西島秀俊
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恋愛もセックスもしたくない30歳女性。世間の「普通」に惑わされながらも、自分だけの幸せの形を見つけ出す物語。
チェリストになる夢を諦め、実家暮らしの30歳、蘇畑佳純。彼女には恋愛感情も性的欲求もない。しかし、母からは見合いを勧められ、妹は結婚し妊娠中。周囲からの「普通」の圧力に息苦しさを感じる日々。そんな中、同級生との再会をきっかけに、自分の心と向き合う決意。他人に恋愛感情を抱かない自分は、幸せになれないのか。これは、誰かのものさしではない、自分だけの幸せを探す彼女のささやかで力強い闘いの記録。
ネット上の声
- 自然体で生きること、自己肯定、 よいリフレッシュになりました
- あの三浦透子なのに何でもセリフにしてくれるのは何なんだろう
- 恋愛感情を持たない女性の「なんでもない」1人の物語
- 年の初めだったら初笑い!?
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間104分
- 監督玉田真也
- 主演三浦透子
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愛を模索する13人の若者たちの生き方が複雑に連鎖していく様子を、エモーショナルでスタイリッシュな映像で描いた青春群像劇。フードデリバリーの配達員として働く羽田天は、大好きなアイドルへの思いに区切りをつけるため、配達1000回を目指している。シンガーソングライターの夢を諦めた桜庭心は、苦手な友だちとダラダラ過ごしている。大森慎吾はフェイスブックの友だちが5000人を超えるが、本当の友だちはいない。東京をさまよう13人の若者たちの行動が複雑に絡み合い、物語は思いも寄らぬ方向へと転がっていく。出演は「夏、至るころ」の倉悠貴、「ロマンスドール」の三浦透子、「渇き。」の清水尋也。ミュージックビデオやテレビCMなどを手がけてきた映像クリエイターの丸山健志が長編初メガホンをとった。タイトルの「スパゲティコード」は、それを組んだプログラマ本人以外には解読不能なほど複雑に絡み合ったプログラミングコードを指す俗語から。
ネット上の声
- スパゲティコードと言うほど複雑ではないが、あっさり風味の“絡み”が今様かも
- 題材は良いが13人は多過ぎる印象
- 面白かった
- 前半は自己陶酔丸出しのナレーションが聞くに耐えなくてワースト候補だったんだけど、
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間96分
- 監督丸山健志
- 主演倉悠貴
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映画化もされた本屋大賞受賞作「羊と鋼の森」で知られる宮下奈都が2004年に発表した小説デビュー作を、「ポンチョに夜明けの風はらませて」「町田くんの世界」の仲野太賀と、「乃木坂46」を卒業し、これが映画初出演となる衛藤美彩のダブル主演で映画化。大学で生物考古学研究助手をしている行助は、こよみという女性が1人で経営するたい焼き屋に通うようになり、2人は徐々に親しくなっていく。しかしある朝、こよみは交通事故に遭い、意識不明となってしまう。こよみは奇跡的に意識を取り戻すが、事故の後遺症で記憶に障害があることが判明する。事故以前の記憶は残っているが、意識を取り戻してからの記憶は1日経つと消えてしまう。行助は新たな記憶が刻まれることのないこよみと、以前と変わらずに接していこうとするが……。監督は「四月の永い夢」の中川龍太郎。2019年・第20回東京フィルメックス観客賞受賞。
ネット上の声
- 静かすぎる、さっぱり薄味、出汁も薄い
- 昨日と違う、新しい朝はくる。
- 「静かな雨」というより「静かな朝」という感じかな?
- みさちゃん、初めてなのに上手
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督中川龍太郎
- 主演仲野太賀
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豪雨災害で家族を失った男。心を閉ざした彼が、ある女性との出会いを機に再生を目指す物語。
数年前の豪雨災害で最愛の家族を失い、瀬戸内の島で漁師としてただ静かに時を過ごす憲二。彼の時間はあの日から止まったまま。そんな彼の前に、同じく心に傷を抱え、島へ流れ着いた元教師の凛が現れる。互いの過去に深くは踏み込まず、不器用ながらも言葉を交わす二人。止まっていたはずの時間が、少しずつ動き始める。失われたものへの想いと、未来へのかすかな光。二人が見つける、新たな一歩を踏み出すための勇気。
ネット上の声
- 風船が飛べない理由は風船にも風船を握った人にもあるようです。当事者の心境に寄り添える人ほど共感できる作品かと思います。
- 「黄色い風船」を「黄色いハンカチ」と言うが「黄色いリボン」だ
- 瀬戸内海の潮の満ち引き、家族を失ったあの日!
- 個人的東出史上最高傑作な優秀作(71点)#2023.06
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督宮川博至
- 主演東出昌大
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実母がダイナマイト心中を図ったという強烈な体験を持つ雑誌編集者・末井昭の自伝的エッセイを柄本佑主演、「パビリオン山椒魚」「南瓜とマヨネーズ」の冨永昌敬監督によるメガホンで映画化。母・富子が隣家の息子とダイナマイトで心中した末井青年。18歳で田舎を飛び出し、昼は工場勤務、夜はデザイン学校という生活から、看板会社への就職、そしてエロ雑誌の世界へと足を踏み入れる。表紙デザイン、レイアウト、取材、撮影、漫画と、あらゆる業務をこなしながら、編集長として「立て!男のエキサイト・マガジン」をキャッチフレーズに雑誌「NEW SELF」を創刊。カメラマンの荒木ら精鋭たちがメンバーとして集い、雑誌は軌道に乗るが、わいせつ文書販売容疑で発禁となってしまう。柄本が主人公の末井役を、尾野真千子が母・富子役を演じるほか、前田敦子、三浦透子、峯田和伸、松重豊、村上淳らが出演。
ネット上の声
- あの時代の空気を知って欲しい気がするが…
- 昭和の、訳のわからないパワーと切なさ
- なかなか味わい深いガーエーでした
- いろんな世界を覗かせてくれる。
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間138分
- 監督冨永昌敬
- 主演柄本佑
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長編デビュー作「赤い雪 Red Snow」で国内外から高く評価された甲斐さやか監督が、20年以上の歳月をかけて構想・脚本執筆し、井浦新と水原希子の共演で撮りあげた日仏合作映画。
ある最新技術を用いた延命治療が国家により推進されるようになった近未来。裕福な家庭で育った新次は妻との間に娘も生まれ理想的な家庭を築いていたが、重い病に冒され病院で療養している。手術を控えて不安にさいなまれる新次は、臨床心理士まほろの提案で自身の過去についての記憶をたどりはじめ、海辺で知りあった謎の女性や、幼い頃に母からかけられた言葉を思い出していく。記憶がよみがえったことでさらに不安を募らせた新次は、“それ”という存在に会わせてほしいとまほろに懇願。“それ”とは、上流階級の人間が病に冒された際に身代わりとして提供される、全く同じ見た目の“もう1人の自分”であった。
主人公・新次を井浦、臨床心理士まほろを水原が演じ、三浦透子、斉藤由貴、永瀬正敏が共演。編集に「落下の解剖学」で第96回アカデミー編集賞にノミネートされたロラン・セネシャルが参加しており、「ドライブ・マイ・カー」も手がけた山崎梓とともに共同で編集を担当している。
ネット上の声
- 命とは、を問うた作品か?
- 近未来クローンSF
- 内容がかなり難しかったけれど回数重ねるごとに色々な解釈ができる映画だなと感じた
- 鶴岡まちなかキネマの新まつりで徒花観てきましたー!うーん...むずかすぃぃ!難し
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間94分
- 監督甲斐さやか
- 主演井浦新
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父を亡くした青年と施設から逃げ出してきた知的障がいの少女、行き場を失った2人の旅を描いたロードムービー。ある日、タイチの唯一の肉親である父親が首を吊って死んでしまった。父親殺害を疑われたタイチは仕事もクビになり、居場所を失ってしまう。父をたった1人で荼毘に付した日、タイチは施設から逃げ出してきた知的障がいのある少女・月子と出会う。月子は何度も自分の家に帰ろうと試みるが、そのたびに施設に連れ戻されてしまうといい、背中の傷からは彼女が施設でひどい扱いを受けていることが容易に想像できた。タイチはそんな月子を親元に送り届けることにしたが、彼女の家の手がかりは「海の音の聞こえる場所」、それだけだった。月子役に「私たちのハァハァ」の三浦透子、タイチ役をNHK連続テレビ小説「ひよっこ」、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の井之脇海が演じる。撮影を是枝裕和監督作品で知られる山崎裕が担当。「海辺の生と死」の越川道夫の監督第3作。
ネット上の声
- 二人の俳優はいいけど
- 忍耐力が必要
- ものの見方って難しい。だから面白い。
- 三浦透子さん、やはりすごいなぁ
ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間122分
- 監督越川道夫
- 主演三浦透子
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女子高と男子高による演劇部の合同合宿を舞台に、同じ時間軸で進行していく女子、男子それぞれの視点による物語を2本の作品として描いた青春ホラー作品の「女子篇」。監督は「ライチ☆光クラブ」の内藤瑛亮。主人公・小春役に森川葵。翌年に控えた共学校への統合を見据え、男子高・泥打高校で合同合宿を行うこととなった、女子高・紫蘭高校の演劇部員。颯太ら男子部員との出会いに期待と不安を抱きながら、泥打高校へ向かう山道を進んでいく小春たちは、崖の下で泥まみれになった観音像を見つける。男女合同による合宿がスタートするが、恐ろしく奇妙な出来事が次々と部員たちに襲いかかる。それらは昔から山の言い伝えである「ドロメ」の仕業であるということが明らかになっていく。「男子篇」では主人公となる男子部員・颯太役をドラマ「ごめんね青春!」の小関裕太が演じている。
ネット上の声
- 「リップの塗り方がキモいんだよ!!!」
- 生徒の雰囲気がリアルっぽくてよかった
- 話事態は大したことないが、謎にメインキャストたちの演技力がすごいため大幅に加点
- 来年から共同統合される男子校と女子校の演劇部が、合同合宿しようっていう物語
ホラー
- 製作年2016年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督内藤瑛亮
- 主演森川葵