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長編映画デビュー作「螺旋銀河」が第11回SKIPシティDシネマ映画祭にてSKIPシティアワードと観客賞をダブル受賞した草野なつか監督の長編第2作。
出版社の仕事を休職中の亜希は実家へ数日間帰省することになり、小学校から大学までをともに過ごした幼なじみの野土香の新居を訪れる。大学の先輩だった直人と結婚して子どもを産んだ野土香は、実家近くに建てた新居に暮らしていた。その家は温度と湿度が心地よく保たれており、まるで世間から隔離されているようだと亜希は感じる。最初は人見知りをしていた野土香の娘・穂乃香は一緒に遊ぶうちに亜希に懐くが、野土香はとても疲れている様子だった。数日後、東京の自宅に戻った亜希は、ある衝撃的な内容の手紙をしたためる。
演出による俳優の身体の変化に着目し、脚本の読み合わせやリハーサルを通して俳優たちが役を獲得していく様子を、同場面の別パターンや別カットを繰り返す映像で表現。ドキュメンタリーと劇で交互に描きながら、友人や家族といった身近なテーマをめぐる人間の心情に迫る。「ハッピーアワー」の高橋知由が脚本を手がけた。
ネット上の声
- 「私たちの王国を間違った出来事だと思わないでください」
- 実験的。予定外の方向から引き摺り込まれた150分
- 役者の生成変化の過程を捉えた稀有な作品
- 不条理劇(映画)で、観る人によっては…
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間150分
- 監督草野なつか
- 主演澁谷麻美
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都内近郊で生活している幸子、今日子、雪子、詩織は、それぞれ何年も行方のわからない夫、閉店が決まったアルバイト先の仲間、この世を去った父親、旅に出ることになった同僚を思いながら過ごしている。やがて彼女たちは、新たな一歩を踏み出す。
ネット上の声
- 4人の女性たち、それぞれの人生が愛おしすぎる
- 誰かを思う気持ちをそっと優しくしまっておきたくなる
- 1番近い映画
- 2019-006
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間153分
- 監督杉田協士
- 主演北村美岬
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初の劇場公開作品となった「ある惑星の散文」が注目された深田隆之監督が、モノクロ&スタンダードで描くある姉妹の物語。空き家になった祖母の家を片付けにきた姉妹の関係が次第に変化していく様子をとらえた、44分間の中編作品。
聡美と郁美の姉妹が、改装される予定の祖母の家にやってくる。妹の郁美は妊娠し、シングルマザーになる決意をしている。2人は家に残された物を片付け始めるが、幼い頃に遊んだおもちゃ箱を見つけ、当時のように遊び始める。しかし、郁美のお腹の子どもをめぐって2人の間に横たわる溝が露わになっていき、2人は家の中ですれ違い、会えなくなってしまう。嵐の夜の中、姉妹は暗闇の中でお互いを呼び合うが……。
ネット上の声
- 44分とは思えない味わい深い作品
- なにも強要しない映画。
- 真っ暗な家の中で迷子になって私の妹に会えらんくなったら寂しい😭😭メタファーなんだ
- 草野なつかさんの『王国』や杉田協士さんの『ひかりの歌』の笠島智さんがとても好きな
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間44分
- 監督深田隆之
- 主演吉見茉莉奈
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アクション女優としても活躍する武田梨奈が、ある出来事をきっかけに、事故死した不倫相手の妻と向き合うことになる女性を演じたドラマ作品。高校の教師と教え子という関係から結婚に至った雄一郎とハル。しかし、いまや夫婦関係は冷え切ったものになっていた。そんなある夜、雄一郎が交通事故で他界。残されたハルは、雄一郎が事故に遭った夜に浮気相手に会っていたことを知る。相手の北村栞は、雄一郎が教えていた予備校の生徒で、ハルは栞に対して恨めしい思いを抱くが……。映画専門学校「ENBUゼミナール」の劇場公開映画製作ワークショップ「CINEMA PROJECT」第3弾作品として作られた一作。
ネット上の声
- 低予算にありがちな静かな映画かと思いきや、怒涛の展開続きで飽きさせない
- 極私的『夜があけたら』考
- 衝撃的でおもしろい。
- 製作年2014年
- 製作国日本
- 時間92分
- 監督川村清人
- 主演武田梨奈
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俳優や映画監督を養成する専門学校「ENBUゼミナール」の映画俳優実践塾で制作された作品で、「東南角部屋二階の女」の池田千尋監督が、4人の若手監督と実践塾に参加したキャストたちとともに作り上げたオムニバスストーリー。シェアハウスの住人たちと大家の男が織りなす物語を、全5章で描いた。海沿いの田舎町に建つ日本家屋のシェアハウスには、天才詩人とその担当編集者、妻から逃げてきた夫、宗教団体の教祖とその信者など、それぞれに事情を抱えた住人たちと、彼らが「大家さん」と呼び慕う男が暮らしている。しかし、大家の妹・裕子が突然帰ってきたことをきっかけに、シェアハウスの日常は崩れ始める。家族同然の住人たちとの暮らしや、家を守りたいと願う大家だったが……。
- 製作年2013年
- 製作国日本
- 時間70分
- 監督---
- 主演廣末哲万
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東京で暮らす、若葉朝夫(関口崇則)とのぞみ(前田多美)夫婦は、のぞみが原因で小さなけんかを繰り返していた。そんな折、朝夫の妹の凛(笠島智)が一緒に生活するようになり、兄が大好きな凛は遠慮のない言動で彼らの仲を引き裂こうとする。やがて、のぞみの心身は疲弊し……。
ネット上の声
- 集客力ある題名をもつ、多少ヤバい映画
- これは監督が言ってたとおり、まとめて映画として観るのではなく1話ずつ役への愛を育
- カップルの日常を覗き見している感覚が時に心地よく時に恐ろしくさせる
- 懐かしいような、夢のなかみたいな、「あの頃」って感じの映画だった
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督川原康臣
- 主演前田多美