1988年に渡仏以降、ヨーロッパを中心に活躍する舞踏家の岩名雅記が、「朱霊たち」(2006)、「夏の家族」(10)に続いて発表した監督第3作。3・11以降の日本を独自の視点で描いた。86歳の舞台女優で文筆家のTは、双光旭日章を受賞することになり、テレビ局のインタビューを受ける。同時にそのテレビ番組内で放送されるTをモデルした中編映画「うらぎりひめ」の監修を依頼され、映画を収めたDVDを受けとるが、その中身が気に入らずDVDを捨ててしまう。後日、Tは名誉ある勲章すらもなぜかゴミ箱へ捨ててしまい、誰かを待ち続けるが、そこへ1年前に起こった原発事故の首謀者がやってくる。13年3月に監督の意向により映画館ではなく都内のホールで公開された。同年10月に劇場公開。
- 製作年2012年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督岩名雅記
- 主演たうみあきこ