一本のパンと、一匹の犬。少年の帰り道を塞ぐ、小さな、しかし大きな試練。イランの巨匠キアロスタミの原点。
お使いを終え、焼きたてのパンを大事に抱えて家に帰る一人の少年。しかし、見慣れたはずの裏通りの角で、彼の足は止まる。一匹の大きな犬が、道を塞ぐように寝そべっているのだ。進むべきか、戻るべきか。少年の心に芽生える、恐怖と葛藤。言葉をほとんど使わず、少年の表情と行動だけで緊張感を高めていく演出。日常に潜む普遍的なドラマを切り取った、アッバス・キアロスタミ監督の記念すべき第一歩。
ネット上の声
- ヤベ・・・犬だ、どうしよう(オロオロ)
- 何気ない日常の風景
- 135:122
- ダサいショットとかもあったけど、この頃から、人を撮っているようで世界を撮っている
ヒューマンドラマ
- 製作年1970年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間12分
- 監督アッバス・キアロスタミ
- 主演レザ・ハシェミ