1960年代から水俣をテーマにしたドキュメンタリー映画を数多く手がけてきた土本典昭監督が、世界のさまざまな理不尽に対して表現活動を通して抵抗し続けた画家・富山妙子の作品世界に迫ったドキュメンタリー。
「アジア人として、女として、美の周縁から出発する」という信念を持っていた富山妙子。自伝的論集「はじけ!鳳仙花 美と生への問い」とリトグラフ「引き裂かれた者たち」には、アジア人、特に朝鮮半島の人々へ向けたまなざしがある。水俣病による絶望的な現実と、それでも生きていこうとする人々の姿をすくいあげてきた土本監督が、同じ地平を歩く表現者としての視点から、富山がなぜ筑豊・朝鮮をテーマに暗いリトグラフを描き続けるのか、そしてなぜ美しい世界を並行して描くことができるのかに迫る。土本監督と富山のやり取りにもカメラを向け、2人の表現に対する真摯な追究の姿を映し出す。
作曲家・ピアニストの高橋悠治が音楽を担当。2025年4月、オリジナルネガフィルムからHDデジタルリマスター版が製作され、上映企画「画家 富山妙子と2本のドキュメンタリー映画」にて、「自由光州 1980年 5月」とあわせてリバイバル上映。
ネット上の声
- 強制連行によって炭坑に送られた朝鮮人坑夫たちに思いを寄せた画家・富山妙子の制作風
- 過去の光景を絵に起こしたら嫌いな日本人を優しく描くことになりそう(描き直したら加
- 「はじけ鳳仙花 わが筑豊わが朝鮮」は48分の1984年のドキュメンタリー
- 土本典昭のホームページ見ててなんとなく見ました
ドキュメンタリー
- 製作年1984年
- 製作国日本
- 時間48分
- 監督土本典昭
- 主演富山妙子