台湾のチェン・ユーシュン監督が1995年に発表した長編デビュー作で、誘拐事件に巻き込まれた少年と誘拐犯一家の不思議な交流をユーモラスにつづった人間ドラマ。台北で暮らす夢見がちな中学生ツーチャンは、受験を控えたある日、誘拐事件に遭遇し被害者の少年と一緒に連れ去られてしまう。主犯格の男は2人を手下の優しい男アケンに預けて身代金を受け取りに行くが、その途中で交通事故に遭い死んでしまう。困り果てたアケンは、自分の家族が暮らす南部の漁村へ2人を連れて行くことに。台北では誘拐報道がヒートアップする中、不意に訪れた夏休みのような不思議な時間を過ごすツーチャンだったが……。第48回ロカルノ国際映画祭で青豹賞、第32回金馬奨で最優秀脚本賞・最優秀助演女優賞を受賞した。2019年8月、新宿K's cinemaほかにてデジタルリストア版が上映。
ネット上の声
- なんだろうこの『ボクと弟の楽しい夏休み絵日記〜誘拐犯といっしょ〜』みたいなヘンテ
- お受験中学生版ソナチネ、みたいだった。妄想世界とか台湾の風情、人間...
- 楽しくも切なさ溢れる
- 不幸中の至福
ヒューマンドラマ
- 製作年1995年
- 製作国台湾
- 時間108分
- 監督チェン・ユーシュン
- 主演リン・ジャーホン