戦後の東京、焼け跡の長屋に置き去りにされた少年。世話を押し付けられた女との間に芽生える心の交流を描く、小津安二郎監督の人情物語。
終戦直後の東京、下町の裏長屋。そこに、父親を捜してさまよう一人の戦災孤児が迷い込む。住民たちは面倒事を押し付け合い、くじ引きの結果、未亡人のおたねが少年の世話をすることに。口うるさく、子供嫌いのおたねは、少年を邪険に扱う日々。しかし、空腹を訴えることもなく、ただ黙って座っている少年の姿に、おたねの心は少しずつ変化していく。失われたものばかりの世界で、二人が見つけるささやかな温もり。庶民の優しさと希望の物語。
ネット上の声
- 人情物語は苦い薬を飲ませるための糖衣だったのです
- 当時の「再会すること」の重みを感じる作品。
- 布団がアメリカ国旗に似てるんですけど…
- 晩春、麦秋に比べると少し味気ない...。
ヒューマンドラマ
- 製作年1947年
- 製作国日本
- 時間72分
- 監督小津安二郎
- 主演飯田蝶子