暴力的な父の支配と、それでも確かに存在した家族の愛。戦後イギリスの労働者階級の日常を、記憶の断片で綴る映像詩。
1940年代から50年代のイギリス、リヴァプール。ある労働者階級一家の記憶が、静かにスクリーンに映し出される。家族を支配する、暴力的でありながら時折優しさを見せる父の存在。その抑圧の中で、ささやかな喜びを見つけ、歌い、寄り添い、懸命に生きた母と子供たち。結婚式、葬式、パブでの団らん。時系列を無視して蘇る記憶の断片は、喜びと悲しみが入り混じった家族の肖像そのもの。遠い日の歌声が響く、痛ましくも美しい日々の記録。
ネット上の声
- 【”乱暴な父だったが、家にはいつも歌声が溢れていた。”50年代、リヴァプール。存命時の父の姿と共に成人した子供達の姿を数々の歌と共に描いた作品。】
- 時系列バラバラの映画って整理できなくて苦手なんだけど、"記憶"という観点で考える
- 1940年代から50年代の、イギリス・リヴァプールに住む労働者階級の家族の物語
- 胸糞が悪いけれど、どんなに時にも歌っていた人たちのアルバム
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国イギリス
- 時間85分
- 監督テレンス・デイヴィス
- 主演アンジェラ・ウォルシュ