戦争の罪を背負い、過去を捨てて生きる男。平穏な村に訪れた告発者が、偽りの日常を根底から揺るがす衝撃のドラマ。
終戦から10年余り、九州の小さな炭鉱町。宇南親雄は、戦争中の過去をひた隠し、今は妻子と静かに暮らす実直な男。しかし、ある日、かつて彼が所属した部隊の元兵士と名乗る男が出現。男は宇南が中国大陸で犯した残虐行為を告発し、彼の偽りの平和を打ち砕く。村人たちの猜疑の目、そして自らの罪の記憶。逃れられない過去と向き合うことになった男の苦悩と、戦争が人々に残した深い傷跡を抉り出す社会派サスペンス。
ネット上の声
- 『地の群れ』を知って、こういう話こそ現代の日本で映画にすべきではないかと思ったが、この作品を観て、それは甘いし浅い考えだ(だって絶対無理!)と認識したほど衝撃的。
- 「福田村事件」の描き方がなんとも辛気臭く、映画としての色気が全く感じられなかった
- 今はもうないけど佐世保市の図書館の前の橋の名が金子光晴橋だった。好...
- 被差別者間の凄まじい争いの描写に、製作者たちの真摯さ潔さを感じた。
ヒューマンドラマ
- 製作年1970年
- 製作国日本
- 時間127分
- 監督熊井啓
- 主演鈴木瑞穂