独裁政権前夜のギリシャ。一人の囚人が起こした人質事件が、国家を揺るがす政治劇へと発展する社会派ドラマ。
1936年、軍事独裁政権が迫るギリシャ。労働組合の指導者殺害容疑で収監中の男が、面会に来た保守党の政治家を人質に立てこもる。彼の要求は一切不明。目前に迫る選挙への影響を恐れる政府は、事態の隠蔽と解決を画策する。刑務所を舞台に、政府、警察、そして囚人の間で繰り広げられる緊迫の交渉。一つの事件をきっかけに、時代の不穏な空気と権力者たちの思惑が静かに、そして鋭く暴かれていく。
ネット上の声
- そして旅芸人へと続く――
- 緻密に設計されたカメラと人物の動きに、馬鹿みたいな表現だけど「人が動いてる!」っ
- 政治犯が面会人を人質に立てこもり、この二人の関係を知る者の証言者探しによって話が
- ラスト30分くらいからエッジが効き始めて固定の画面の中で何の意味もなく人々が同心
ヒューマンドラマ
- 製作年1972年
- 製作国ギリシャ
- 時間110分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演コスタス・パウロウ