平安末期、人買いに売られ奴隷となった貴族の姉弟が、過酷な運命に抗い、母との再会を誓う壮絶な物語。
時代は平安末期の日本。高潔な父を訪ねる旅に出た貴族の母子、玉木と姉の安寿、弟の厨子王。しかし、その道中で人買いの罠にかかり、母子は無残にも引き裂かれる。姉弟が売られた先は、冷酷非道な山椒大夫が支配する荘園。そこは人間性が否定され、逃亡者には焼きごてが押される地獄のような場所だった。過酷な労働と虐待に耐えながら、二人はいつか母と再会するという希望だけを支えに生き延びる。歳月が流れ、成長した厨子王に脱出の好機が訪れる。その時、姉の安寿が弟の未来のために下した、あまりにも悲しい決断とは。
ネット上の声
- 厨子王の少年期が津川雅彦さんだなんて、観返したけど言われなきゃ解んない
- 古典に命を吹き込んだ溝口流リアリズム
- 映画史上もっとも美しいフィナーレ
- 厨子王にちょっと???・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間124分
- 監督溝口健二
- 主演田中絹代