革命前夜のジョージアの村。古い因習に縛られた男女の悲恋が、村人たちの運命を狂わせていく叙情詩。
20世紀初頭、革命前のジョージア(旧ソ連)の小さな村。村一番の美しい娘マリータは、貧しい青年ゲディヤと将来を誓い合っていた。しかし、彼女は親の命令で裕福な男のもとへ嫁がされることに。愛を貫こうとするマリータのささやかな抵抗。だが、その純粋な想いは、村の厳格な掟と共同体の秩序を乱す禁忌だった。彼女の行動が引き金となり、村人たちの間に渦巻く迷信と狂気が増幅。やがて、伝統の名の下に、取り返しのつかない悲劇が訪れる。
ネット上の声
- 集団の狂気と正義を問う監督の強い意志を感じた。冒頭の赤い花と白馬のシーンの美しさが目に焼き付いて離れない。
- ちょっと難解だったかも。音響も不自然で集中できなかった…。
- 「棘を恐れては、バラは摘めぬ」ってセリフが心に残った。希望を考えさせられる作品。
- 色彩の鮮やかさにまず目を奪われた。物語も深くて素晴らしい。
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国ソ連
- 時間107分
- 監督テンギズ・アブラゼ
- 主演リカ・カヴジャラーゼ