夫に裏切られた女の怨念。鬼と化して復讐を誓う、能楽を基にした嫉妬と狂気の物語。
若い女のために、夫に捨てられた妻。その心に宿るのは、骨の髄まで焼き尽くすほどの嫉妬の炎。彼女は貴船神社に丑の刻参りを続け、自らが鬼となることを祈願する。白装束をまとい、顔に白粉を塗り、頭には三本の蝋燭を立てた鉄輪。神は彼女の願いを聞き入れ、生きたまま鬼へと姿を変える。その目的はただ一つ、夫と新しい妻への壮絶な復讐。人間の情念が極限に達した時、その先に待つものは破滅か。新藤兼人監督が描く、前衛的な恐怖。
ネット上の声
- 夏向けムービー
- 能の演目「鉄輪」 を軸に、実際の能の映像と、平安時代の夫婦と後妻、現代の夫婦と夫
- なかなかキョーレツな作品でした
- そっちを呪うんかい!
ヒューマンドラマ
- 製作年1972年
- 製作国日本
- 時間91分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子