「地獄とは、この地球そのものである」――戦後のスウェーデンを舞台に、映画監督が人間の苦悩と救済を描こうと葛藤する哲学的ドラマ。
第二次世界大戦後のスウェーデン。映画監督のマルティンは、恩師から「地獄とは悪魔が作り出したこの現実世界そのものだ」という映画のアイデアを提案される。この観念に取り憑かれた彼は、人間の苦悩と絶望をテーマにした映画を撮り始める。物語は、過酷な運命に翻弄される若き娼婦ビルギッタ=カロリーナの人生と交錯。現実と夢、そして劇中劇の境界が曖昧になる中、神の不在、悪の存在、そして救いの可能性を問いかける。出口のない「牢獄」のような世界で、人々は何を求め、どこへ向かうのか。
ネット上の声
- イングマール・ベルイマン監督作品!
- ベルイマンの演出センスを堪能する
- 悪魔に地上支配を任せると…
- 初期作だけれども場面によっては超ベルイマンしているメタ映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1949年
- 製作国スウェーデン
- 時間79分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演ドーリス・スヴェードルンド