キューバ革命後のハバナ。時代に取り残されたブルジョア知識人が、変革の渦中で見つめる自己と社会の肖像。
1961年、キューバ革命の熱狂が渦巻くハバナ。多くの富裕層が国を去る中、主人公のセルヒオは一人、留まることを選ぶ。彼は革命に共感も反発もできず、ただ傍観者として街を彷徨うブルジョア知識人。美しい女性との刹那的な関係や、変わりゆく社会の風景を冷めた視線で観察。ドキュメンタリーとフィクションを織り交ぜた斬新な手法で、革命という巨大なうねりの中で疎外されていく個人の内面を鋭く描写。歴史の転換点に生きる男の孤独と葛藤、そして「未開発」な精神の探求。
ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国キューバ
- 時間87分
- 監督トマス・グティエレス・アレア
- 主演エドゥアルド・モウレ