古代ローマの権力構造を現代の若者が問う。ブレヒトの未完小説を基にした、ストローブ=ユイレの知的探求。
現代のローマ。一人の若者が、古代ローマの独裁者ユリウス・カエサルの台頭について、銀行家だった男にインタビューを重ねる。カエサルの権力掌握の裏にあった経済的背景とは何か。歴史は誰によって、どのように語られるのか。固定されたカメラ、抑制された演技、そして淡々と交わされる対話。ブレヒトの小説断片を原作に、歴史の記述と権力の関係性を鋭く暴き出す、知的で挑戦的な一作。
ネット上の声
- わたしにはむずかった(最近そんなことばっか言ってる気がする)要再見!
- 歴史を知ることと、歴史から学ぶことの境界線を越えられそうで越えられないのが現代人
- あのタイムトラベルはこれのオマージュだったのねー、レナートベルタからたむらまさき
- 自動車というパノラマ装置、動くフレームインフレームが画面へ絶えず不規則変化を導入
ヒューマンドラマ
- 製作年1972年
- 製作国ドイツ
- 時間85分
- 監督ジャン=マリー・ストローブ
- 主演ゴットフリート・ボルト