公開演奏を否定し、録音と著作に専念したカナダの天才ピアニスト、グレン・グールドの伝記映画。題名の通り、全体は32本の短編映画の集成の形をとっている。「32」章とは、「1+30+1」すなわち、グールドの代名詞と言うべきバッハの『ゴールドベルク変奏曲』の構成(主題のアリア+30の変奏+ダ・カーポのアリア)を意味している。ほぼ年代順に並べられた生涯のエピソードに加え、友人や仕事仲間たちのインタヴューが挿入されている。監督はCargoでエミー賞を受賞したフランソワ・ジラール。製作はカナダを代表するパフォーミング・アート映画製作者であるニーヴ・フィッチマン、脚本はジラールと「ロードキル」のドン・マッケラー、撮影は「アイアン・イーグル2」のアラン・ドステイが担当。音楽はグールド演奏のバッハ『ゴールドベルク変奏曲』、ベートーヴェン『ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調』ほか。主演はシェイクスピアなどの古典劇を中心に活躍するコーム・フィオール。
ネット上の声
- カナダの天才ピアニスト、グレン・グールドの生涯について、本作でざっくりと学ぶこと
- きっとグレングールド君の親戚か同級生が自分たちのために作ったフィルム
- グールドは大好きだけどなんか凝りすぎというか自己満足というか
- [グールドの生涯を多角的に再構築した"美しい"映画] 90点
ヒューマンドラマ
- 製作年1993年
- 製作国カナダ
- 時間93分
- 監督フランソワ・ジラール
- 主演コルム・フィオール