昭和30年代の浅草。活動写真の世界から抜け出したような奇妙な誘拐事件に、私立探偵が迷い込む幻想譚。
昭和30年代、東京・浅草。私立探偵・魚塚のもとに、桜枝と名乗る老婆から誘拐された娘・桔梗を捜してほしいという奇妙な依頼が舞い込む。手掛かりは、無声映画の弁士の口上のような文体で書かれた脅迫状のみ。調査を進める魚塚は、まるで活動写真から抜け出してきたかのような風変わりな人物たちと次々に出会う。現実なのか、それとも映画の筋書きなのか。事件の謎を追ううちに、彼は失われたフィルムにまつわる物語へと迷い込んでいく。モノクロームの映像美で描かれる、夢と現実が交錯する幻想的な探偵譚。
ネット上の声
- 公開時の和田誠が描いたポスターの方をよく憶えている林海象のデビュー作
- 昭和初期をアナログに再現していた昭和末期
- 夢のような映画の世界で眠ってしまいたい
- 浅草という、うさんくさいラビリンス
探偵
- 製作年1986年
- 製作国日本
- 時間86分
- 監督林海象
- 主演佳村萌